徳島市では、昨年の夏、落雷が多発し、利用者のパソコンやケーブル・ADSLモデムが故障するという事故報告が多かったという。ケーブルテレビ徳島に限らず、毎年夏になると落雷による同種の被害が数多く報告されている。しかし、落雷による故障は保障外となり、パソコンはもちろんのこと、モデムの交換も有償になってしまう。しかも、パソコンを修正したり、モデムが届くまでの間は、インターネットに接続することもできないのだ。特に、市販されていないケーブルモデムやレンタルしているADSLモデムの場合は、発送に時間がかかるのは容易に想像できるだろう。
そこで、ケーブルテレビ徳島では、故障する前に防護するという発想から、サージバスターの無料貸し出しをはじめた。サージバスターを設置すれば、落雷の直撃でも受けない限り、パソコンやモデムは安全に保護される。もちろん、完璧とはいえないかもしれないが、少なくとも何もしないよりはましだ。ちなみに、同社が貸し出すサージバスターは「10,000Aの極大サージ電流が数十回以上連続して流れても、支障なく動作するように設計されている」という。
ところで、ケーブルテレビ徳島の利用者でなくても、誰でも雷対策を施すことは可能だ。雷をガードする機器は、電源ライン用、電話回線用、通信回線対応タイプなど、用途によってさまざまな種類があるが、ここではデータ回線用の雷防護製品をいくつか紹介する。
■雷防護製品リスト(一部)
製品名(シリーズ名) | 価格 | 販売元 |
雷プロテクタ(ホームアレスタシリーズ) | 6,400円 | 音羽電機工業 |
サンダーブロッカー(サージプロテクタシリーズ) | 5,000円〜 | 昭電 |
サージバスター | 5,000円〜 | オーディオテクニカ |
SurgeArrest Notebook Pro | 4,800円 | エーピーシー・ジャパン |
また、雷被害に関する基本知識は、音羽電機工業やオーディオテクニカなどのホームページを参考にするとよい。
・音羽電機産業の雷特集
・オーディオテクニカの雷被害についての基本知識
ケーブルテレビ徳島では、4月以降の加入者にはモデムと一緒に送付しているという。また4月以前からの加入者には、6月15日頃までには配送するとアナウンスしている。