実験エリア内に設置された無線LANスポットの間をレーザー通信で接続するというもので、光ファイバの敷設が困難な地域でも簡単にブロードバンドインフラを導入できるというもの。福岡市内の実験では、東西約2km・南北約1.5kmの広範囲をカバーするため、エリア内の約20のビル屋上に、光レーザー通信システムのアクセスポイントを設置する。このレーザー光通信システムは韓国エアロコム社の開発したもので、韓国国防部も正式採用しているという。
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Aerocom ALS 光レーザー通信システム |
実験では、無線インターネット接続に加え、VoIPや動画配信なども予定されている。実験期間は2002年8月から2002年末までの予定。
福岡県は光ファイバによる高速インフラ網として「福岡ギガビットハイウェイ(FGH)」を構築しており、今回の実験でもW-MANはFGHを利用する予定。県では、県内地域インフラ整備や、全国自治体のラストワンマイルソリューションのモデルケースとなるものと期待している。
今回の実験に参加する企業および団体は以下の通り。
・福岡市
・株式会社アリスネット
・ニシム電子工業株式会社
・ファイネストコミュニケーションズ株式会社
・福岡コミュニティ放送株式会社
・SsangYong情報通信株式会社
・株式会社YDC
・Aerocom Inc.
なお、コンソーシアム設立に向け、さらに広く企業・団体に参加を呼びかけるとしている。