今月あらたにランキングに登場したのはJS_NOCLOSE.Eで、特定URLに接続したまま、ウィンドウを閉じられなくしてしまうというもの。このほか、9位にWORM_ALIZ(アリズ)が復活しており、ウイルスの根絶の難しさがあらためて示されたといえるだろう。
先月の時点で、5月末になってKLEZの感染が減ってきているというコメントがあったが、どうやら確かにKLEZは収束し始めてきているようだ。ただ、KLEZは発病時も目立たず破滅的な動作もしない。さらに亜種には送信者詐称を行うタイプもあり、一定以下には減っていかないおそれは十分にある。「最近はKLEZメールも来なくなったから・・・」といってウイルス対策を止めてしまわず、用心を続けていただきたい。
トレンドマイクロ発表の2002年6月度のウイルス被害ランキングは以下のとおり。
順位 | ウイルス名 | 被害件数 | 先月の順位と件数 |
1位→ | WORM_KLEZ | 2809件 | (1位・4455件) |
2位→ | WORM_BADTRANS.B | 160件 | (2位・252件) |
3位↑ | MTX | 85件 | (4位・87件) |
4位↓ | JS_EXCEPTION.GEN | 62件 | (3位・165件) |
5位→ | NIMDA | 35件 | (5位・68件) |
6位→ | PE_ELKERN.D | 30件 | (6位・62件) |
7位↑ | JS_NOCLOSE.E | 24件 | (初登場) |
8位↑ | VBS_REDLOF.A | 23件 | (9位・17件) |
9位↑ | WORM_ALIZ | 16件 | (圏外) |
9位↓ | PE_FUNLOVE | 16件 | (7位・29件) |