トップ10すべてがWindowsベースのウイルスとなっているが、今回の上位4種(W32/Klez-H、W32/Frethem-Fam、W32/Yaha-E、W32/Badtrans-B)および、再登場した8位のW32/Klez-Eや9位のW32/Nimda-Aは、InternetExploerのセキュリティホールを使用して、感染メールのプレビューだけで発病するタイプのワームである。
悪用されているInternetExplorerのセキュリティホールは、すでに個別パッチだけでなく累積パッチに含まれる形で修正が提供されているにも関わらずこれだけ被害を出し続けている。多くは派手な症状を起こさないウイルスであり、セキュリティに関心の薄いユーザにとっては、自分のPCが感染しているかどうかすら分からないのだろう。ウイルスからPCを守るには、セキュリティホール対策とアンチウイルスソフトの併用は欠かせない。
ソフォス発表の2002年7月度のウイルスランキングは以下のとおり。
順位 | ウイルス名 | 報告の割合 | 先月の順位 |
1位→ | W32/Klez-H | 17.7% | (1位) |
2位↑ | W32/Frethem-Fam | 17.0% | (5位) |
3位↑ | W32/Yaha-E | 16.8% | (6位) |
4位↓ | W32/Badtrans-B | 5.8% | (3位) |
5位↓ | W32/ElKern-C | 3.7% | (2位) |
6位↑ | W32/Magistr-B | 2.5% | (7位) |
7位↑ | W32/Hybris-B | 1.9% | (再登場) |
8位↑ | W32/Klez-E | 1.7% | (再登場) |
9位↑ | W32/Nimda-A | 1.5% | (再登場) |
10位↑ | W32/Magistr-A | 1.3% | (再登場) |
その他 | 30.1% |