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G-BOOKサービスについて発表する豊田章男氏(常務取締役) |
見た目としてはSDカードスロットを備えた音声対応カーナビだが、G-BOOKサービスとして利用できる機能は非常に幅広い。
GPSによる位置情報と、データ通信モジュール経由でのインターネット接続を組み合わせることで、「今いる場所の近くにあるイタリアレストランを探して店舗情報を表示させる」といった操作(ライブナビゲーション機能)が可能となっている。端末で得られる情報は「るるぶ」(JTB)や「Tokyo Walker」(角川書店)などの有名誌を含む多くのコンテンツホルダから提供される予定。
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操作デモでは、稼働している実環境のシステムで動いていた。車載端末の操作は音声またはタッチパネルでおこなう |
位置情報を使ったサービスでは、盗難時に車の位置を調べる機能や、車の現在位置をワンタッチで相手にメールで知らせる「ここだよマイカー」機能などもある。また、事故や故障の際にG-BOOK端末から簡単に呼び出せる24時間体制のサポート「ロードアシスト24」もこの位置情報を利用する。顧客の現在位置をセンターから把握できるため、初めての場所でのトラブルでも、センターがすばやく対応することができるというわけだ。
G-BOOKでは、SDメモリカードにさまざまなデータを記録・利用することができるのも特徴で、一部コンビニチェーンなどに設置されている「E-TOWER」端末でSDカードに音楽や地図情報をダウンロード、車載のG-BOOK端末で利用できるほか、そのSDカードをSD対応のPDAやPCなどにセットして音楽を聴いたりもできる。なお、G-BOOKには有償の楽曲ダウンロードやその他の有料コンテンツなどで使える電子決済機能も用意されている。こうした電子決済による代金は月額料金とまとめての引き落とされるため、個別にクレジットカード番号を入力するなどの手間がない。
おもしろいのは、車載のG-BOOK端末だけでなくPCやPDA、携帯電話からもG-BOOKの情報にシームレスにアクセスすることができる機能。デモでは、PocketPCにインストールされた「Pocket G-BOOK」によって車載端末と同じ画面構成・インターフェースで情報にアクセスできることをアピールしていた。画面や設定情報などG-BOOK端末の情報は、個々の車ではなくG-BOOKセンターに設置された「ユーザーカスタマイズドサーバー(UCS)」に置かれており、PCやPDAで操作した内容は特別な操作なしに車載端末に反映される仕組み。自宅であらかじめナビの目的地情報などをG-BOOKに入力しておいて、車に乗り込んだらすぐにナビ開始、といった使い方ができる。
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車載端末は、ぱっと見た感じカーナビそのもの |
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PDAや携帯電話からもG-BOOKサービスにアクセスできる。左にあるオレンジ色の大きなものは、SDカードにデータを配信する端末「E-TOWER」 |
G-BOOKではまた、インターネット接続機能を利用して、車内のG-BOOK端末からインターネット経由で自宅の家電製品をリモートコントロールしたり、自宅設置のネットカメラの画像をG-BOOK端末からチェックしたりもできる。
このほか、自動車の状態によってオイル交換時期などを利用者に通知する「リモートメンテナンス」機能や、端末操作に不慣れなユーザ向けに、コールセンターに依頼して手元のG-BOOK端末にナビゲーション情報や情報検索操作をリモート入力してもらえる「オペレーターサポートサービス」なども提供される。
トヨタでは、G-BOOKに関してハードもコンテンツもオープンで幅広くやっていきたいとしており、現在すでにコンテンツ・サービスプロバイダ47社、家電・エレクトロニクスメーカー8社などが参加を表明している。トヨタにとっては、自動車オーナーとの接触の機会がこれまでより飛躍的に拡大できるサービスであり、G-BOOK情報ネットワークサービスを「走る・曲がる・止まる」に並ぶ、車の重要な“機能”として取り組んでいきたいとしている。