当月のランキングを概観してみると、6位のW32/Higuy-Aと7位のW32/Datom-Aの2ウイルスこそ新登場したものの、全体的に順位の変動は少なく、2位・9位・10位に返り咲いたウイルスも以前からよく知られたものであった。つまりユーザは同じようなウイルスに繰り返し感染しているということになる。
こうした状況を見る限り、各ユーザが「セキュリティホールをふさぐ」「アンチウイルスソフトを導入する」「添付ファイルの開封には注意する」などのウイルス対策の基本にいま一度立ち返ることが肝要だと言えそうである。
ソフォス発表の2002年8月度のウイルスランキングは以下のとおり。
順位 | ウイルス名 | 報告の割合 | 先月の順位 |
1位→ | W32/Klez-H | 17.0% | (1位) |
2位↑ | W32/Yaha-E | 6.4% | (3位) |
2位↑ | JS/NoClose | 6.4% | (再登場) |
4位→ | W32/Badtrans-B | 5.3% | (4位) |
5位→ | W32/ElKern-C | 5.1% | (5位) |
6位! | W32/Higuy-A | 2.7% | (新規) |
7位! | W32/Datom-A | 2.4% | (新規) |
8位↓ | W32/Magistr-B | 2.1% | (6位) |
9位↑ | W32/Sircam-A | 1.9% | (再登場) |
10位↑ | W32/Nimda-D | 1.6% | (再登場) |
その他 | 49.1% |