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@niftyがショッピングサーチを水平展開。So-net、キュリオと共にコンシューマエクスチェンジへ

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@niftyがショッピングサーチを水平展開。So-net、キュリオと共にコンシューマエクスチェンジへ
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 @niftyは、これまで@niftyのモール内でサービスを提供してきたショッピングサーチを水平展開し、So-netやキュリオシティへ出店している店舗もサーチ対象になるように拡張する。

 @niftyのオープンタイプのショッピングサーチは、ショッピングモールに出店している店舗に対し、トローリングエンジンを使って情報を収集し、サーチ対象とするショッピング専用のサーチエンジン。ニフティ、富士通、富士通研究所が共同開発したもので、情報収集のクローリングから形態素解析、分類、絞り込み語抽出、画像検索といった機能を組み合わせて構成されている。大きな特徴は、既存のショッピングサイトを構成するHTMLファイルにまったく手を入れることなくショッピングサーチに対応できることにある。これまでは@nifty内で使われてきたが、総合的なショッピングサーチエンジンとして、今回So-netとキュリオシティ内でショッピングサーチエンジンのサーチを希望する会社に対しては、巡回対象に加えるというもの。

 現状ではSo-netとキュリオシティがサーチ対象サイトとして参加しているが、今後hi-hoも加わるほかに、さまざまなショッピングモールに対して参加を呼びかけていく。なお、ショッピングサーチのサーチ対象になるには、モール運営者がショッピングサーチを運営する@niftyに対して料金を支払うことになる。モールに加盟している各店舗がショッピングサーチのサーチ対象を希望したとき、各ショップが料金を支払うかどうかは各モールの判断となる。

 ショッピングサーチへのモールの参加料金は非公開となっており、定価のような形でのサービスにはなっていない。このため、ショッピングサーチ自体はIXのような、トラフィックエクスチェンジのようにEC利用者のエクスチェンジとして位置すると考えたほうがよさそうだ。あくまでも想像であるが、購買者を多数集めるモール、もしくは購買者のトラフィックを流すモールは、ピアリング料金のように交渉によって料金が変化するとも考えられる。このため、現状ではショッピングサーチに対して独立店舗の加入を認める方向性はなく、あくまでもショッピングサーチに対して加入しているモールに参加している店舗が対象となる。

 今回の水平型サービス拡張に対して、@nifty社長の古川氏は利用者の便宜を図ったとしており、利用者のよりいっそうの便宜を図るために、So-netやキュリオシティと提携をしたとしいる。今後3社はショッピングサーチを広めるために共同で展開・開発をすると共に、決済機能の相互利用も結んでいくとしている。実際、So-netのSmashと@niftyのiREGは、互いに決済ができるような協力体制を結ぶとしており、ショッピングサーチを中心に新たにモールの会員になることなく決済ができる店舗が増える可能性が出てきた。

 3社の参加によるショッピングサーチは、10月16日よりサービス開始となり、初期の参加モールはShopping@nifty、So-net e-Mart、Shop@Curioとなる。なお、hi-hoショッピングアベニューも参加表明をしている(写真:左よりニフティの古川社長、ソニーコミュニケーションネットワークの山本社長、キュリオシティの西澤社長)。



 横断型ショッピングサーチの登場によって、モール出店の店舗は、各モールの個性やサービスによってモールを選ぶ時代になってきた。これまでのように、会員数が多いからという理由だけでは加盟店舗を増やせない可能性が出てきたともいえる。

《RBB TODAY》

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