近年のウイルスの爆発的な感染事例などにより家庭向け市場も急拡大し、この市場は2001年が約60%、2002年が約50%という高い成長をみせている。しかしこのような50%を超える成長率は2002年までで、以後の成長率は急速に鈍化すると予測する。それでも2006年でも10%程度の成長を維持する見通しである。
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(ガートナージャパンデータクエスト部門 発表資料より) |
成長を牽引する主役は、現在は企業でのクライアント/サーバ向け製品だが、この普及が一段落した後は、ゲートウェイ/SMTP向け市場に移ると見ており、2006年の成長率はC/S向け市場が16.7%に対し、ゲートウェイ/SMTP向け市場は35.0%と予測する。
なお、この市場予測は、企業向けおよび家庭向けのソフトウェア・ライセンス市場についてのもので、「サービス」形式での提供やアプライアンスによる提供は含まれない。2003年以降はこうしたサービスやアプライアンスによる提供も増加すると見込んでおり、アンチウイルス全体としての市場成長力はかなり高い状態を維持することになりそうだ。