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Palmのブースは新製品発表でにぎわっている |
「Zire」の魅力は99ドルという価格に尽きる。価格に応じて、Palm OS v4.1、USB接続でクレードルは無く、メモリは2Mバイト、スクリーンはモノクロといたってシンプルなスペックだ。初めてグラフィティ機能を試すPDA入門者向けとなっている。白く、やわらかな曲線を描く形状は、特に女性へのアプローチを考えた製品ということなのだろう。
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入門者向けの「Zire」 |
一方の「Tungsten T」は499ドルで機能性重視だ。Palm OS v5.0、16MバイトのSDRAM、TIのOMAP1510プロセッサで、PowerPointもパワフルに動作する。注目機能として、ボイスメモの録音と再生、ビルト・イン式のBluetoothによるワイヤレス機能、高解像度のカラーディスプレイがある。特に65,000色をカバーするディスプレイは、シールを貼っているのかと見誤るほど鮮明だ。そして最大の魅力はなんといってもスライド式のコンパクトな形状。中央のナビゲータボタンにボタン機能が集約したために実現したものだ。グラフィティエリアは通常スライドの下に隠れているので、手のひらにすっぽりと収まる。
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フル機能を備えた「Tungsten T」 |
また17日、PalmとRealNetworksは、最新機種「Tungsten T」にHelixプラットフォームの「RealOne Player Mobile」のリリースをアナウンスした。これによりRealオーディオやMP3ファイルの再生がPalmで可能となる。PC版との互換性もあるそうなので、PCの音楽データを流用することも可能だ。
RealOne Player Mobileは、PalmもしくはRealNetworksのサイトから年末までダウンロードできる。将来的には、Palm全機種にバンドルされる予定だ。
(山本玲子)