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「試験サービスでは、ビジネスモデルだけでなく、遅延や安定性も含めて検証していきたい」と語る米川達也氏(NTTブロードバンド推進室担当部長) |
この映像コミュニケーションプラットフォームは、PC相互間だけでなくPCと第3世代携帯電話であるFOMAの間でも、リアルタイムに映像をやりとりしながら会話できるテレビ電話システム。PCには独自開発したインスタントメッセンジャーをインストールし、FOMAには接続先のPCの状態が表示されるiアプリ(プレゼンス表示機能)が実装される。また、プレゼンス表示機能には登録・表示だけでなく、FOMAからPCへの発信機能も備えられている。このインスタントメッセンジャーとプレゼンス表示iアプリは、NTTサイバースペース研究所が開発した機能だ。デモでは、PC−PC間、PC−FOMA間とも特に画像・音声とも遅延が見られず、快適にテレビ電話が行えていた。
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電源が入っているかなど、相手のPCの状態がわかるプレゼンス表示iアプリ。FOMAに実装される |
商用サービスの開始に先立ち、同社らはBROBA会員の一般ユーザ(70名程度)や法人ユーザ(30社程度/1社あたり5〜10端末)を対象に試験サービスを実施する。試験サービス期間は2月3日より3月31日の予定。試験サービスへの申し込み受付は29日より。
試験サービスでは、「顧客対応に対する遠隔地からの支援」「遠隔地での作業現場の状況把握」「外出先から自宅の状況を確認するモニタリング」「遠隔地からのEラーニングや医療」など、想定されるさまざまなサービスについて検証し、ビジネスモデルを確立するという。商用サービス後の利用料については、従量制の可能性も含め検討するとしている。この試験サービスは、NTT-BBがシステムの構築から運営までを担う。
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接続されているPCを呼び出し、テキストチャット中の画面。このあと、テレビ電話に切り替わる |
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テキストチャットからテレビ電話に移行した画面。画像はきれいにスムーズに表示され、遅延は感じられなかった(PC−PC間) |