ウイルス報告数では、トップ10のうち、実に4つが新登場のウイルスとなっている。うち2つ(Avril-A、Sobig-A)は新種。ランキング上位にいるウイルスの多くは、セキュリティホールを使って感染を広めるタイプ。このランキングには出てきていないが、先日大規模感染を引き起こしたワーム SQL Slammer(別名 SQLP1434など)も、セキュリティホールを使用するもの。
アンチウイルスソフトを導入するだけでなく、OSやアプリケーションのセキュリティアップデートを適用していくなど、基本的な対策を続けていくよりほかないだろう。
順位 | ウイルス名 | 報告の割合 | 先月の順位 |
1位! | W32/Avril-B | 17.7% | (新登場) |
2位! | W32/Avril-A | 17.0% | (新登場) |
3位↓ | W32/Klez-H | 16.8% | (2位) |
4位! | W32/Sobig-A | 5.8% | (新登場) |
5位! | W32/Yaha-K | 3.7% | (新登場) |
6位↓ | W32/Bugbear-A | 2.5% | (1位) |
7位↑ | W32/Yaha-E | 1.9% | (再登場) |
8位↑ | W32/ElKern-C | 1.7% | (9位) |
9位↑ | W95/Spaces | 1.5% | (再登場) |
10位↑ | W32/Flcss(Funlove) | 1.3% | (再登場) |
その他 | 33.2% |
また、ウイルスについての「偽情報」(ウイルスでないファイル/メールをウイルスだとするもの)では、JDBMGRがトップ。これは「jdbmgr.exeは危険なウイルスであるから、見つけたら削除するように」といった内容のチェーンメールである。しかし、実際にはアンチウイルスソフトが反応しないjdbmgr.exeであれば、それは通常のシステムファイルであり削除してはならない(ファイル感染型ウイルスがjdbmgr.exeに感染する恐れもないわけではないので、用心は必要)。
順位 | ウイルス偽情報 | 報告の割合 |
1位 | JDBMGR | 19.7% |
2位 | WTC Survivor | 12.2% |
3位 | Budweiser frogs screensaver | 8.1% |
4位 | Meninas da Playboy | 7.8% |
5位 | Bonsai kitten | 5.8% |
6位 | Hotmail hoax | 4.5% |
7位 | Applebees Gift Certificate | 3.7% |
8位 | A virtual card for you | 3.0% |
9位 | Bill Gates fortune | 2.5% |
10位 | Elf Bowling | 2.1% |
その他 | 30.5% |