ビジネス客にインターネット接続を提供したいホテル向けのもので、米国内ではすでにシェラトンやホリデーインなどホテルのほか、おもしろいところではインディ500で有名なインディアナポリスモータースピードウェイでの採用事例もある。
![]() | ホテル内に設置されるCDS6100コントローラ / CDS60xx集線装置 |
ホテル内にCDS6100(コントローラ)と、CDS6024E(24ポートVDSL集線装置)またはCDS6020(20ポートADSL集線装置)を設置、各客室にDSLモデムを設置する。会議場など向けには無線LAN(IEEE802.11b)による接続も可能だ。課金管理やネットワークマネジメントは、インターネット経由でアレスコムのネットワークオペレーションセンタに集約されており、ホテル側の負担が少ない。また、DSLによって各室への配線は既存の電話線を利用できることで設備投資も少なくて済む。
非対称 | 対称 | 非対称 | 対称 | |
通信速度 | 52Mbps | 10Mbps | 8Mbps | 1Mbps |
サービス距離 | 約1200m | 約1200m | 約5.5km | 約150m |
ポート単価 | 1200ドル | 350ドル | 400ドル | 180ドル |
(表:ソリューションで提供されるDSL)
このシステムでは、宿泊客がノートパソコンにLANケーブルを接続してブラウザを起動すると、最初にサービス案内のページが表示される。この時点ではインターネットへの接続はできない状態で、必要な課金情報を入力するとインターネットに接続できるようになる。いったん決済されれば、プランに応じた時間(数時間〜数日)は自由にインターネットが利用できる状態となる。支払い方法には、クレジットカード決済のほか、用途に合わせたプリペイドカード(24時間接続可能、9時間・会議室のみ、など)も用意されている。ビジネスユースへの対応として、VPN(L2TP、IP GRE)もサポートしているという。
アレスコムのDSL製品は、日本国内でもすでに有線放送網のDSLサービスなどで採用されている。