![]() |
802.11gは、802.11bと同じ2.4GHz帯の電波を使用する無線LAN。11gは11bと互換性があり、11g対応のアクセスポイントは11bも11gも同時に通信できる、11b用の外部アンテナは11g製品でも使用できる、などの特徴がある。しかし、初期のメルコ製品について、11b/11gの併用でスループットが低いなどの指摘もあった。これについてメルコは、3月7日にリリース予定のドラフト6.1対応ファームでスループットが大幅に改善されると述べた。
11b混在 | Draft5.0(現行) | Draft6.1(新規) |
14.645Mbps(get) | 18.498Mbps(get) | |
14.131Mbps(put) | 17.865Mbps(put) |
11gのみ (対照) | Draft5.0(現行) | Draft6.1(新規) |
19.362Mbps(get) | 19.975Mbps(get) | |
19.060Mbps(put) | 20.851Mbps(put) |
802.11gは現在ドラフト(草稿)段階で、いわゆる「標準」として固まっていない。このため、メルコの11g対応製品のファームウェアもドラフトを順次フォローしつつアップデートされている状態だ(上記の「ドラフト6.1対応」など)。11gの標準案は6月に最終承認、7月に規格公開という予定だが、この日程で行けそうな見通しとのことで、夏ぐらいには11g正式版のファームウェアが配布されるものと思われる。
802.11g関連製品では、デスクトップPC用のPCIバス用アダプタ「WLI-PCI-G54」を3月下旬に発売する予定。これは外部アンテナが標準添付されており、良好な電波状態で使用できるのが特徴。価格は12,800円。このほかUSB2.0対応の無線LANアダプタ「WLI-USB-G54(仮)」が5月に、イーサネットメディアコンバータ「WLI-T1-54(仮)」が6月にそれぞれ予定されており、製品ラインアップは順次拡充されていくようだ。
なお、802.11g対応機器のみでネットワークを構築した場合のピークスループットは、11aのピークと同等にまでもっていけそうだとの見通しを示し、現在出ている速度が限界ではないことを強調していた。