この消費電力低減は、Dothanのグラフィックスコア内蔵チップセット「855GME」による「イメージアダプテーションテクノロジ」によるところが大きい。CPUと855GMEチップセットは、グラフィックのプレーンにアクセスすることが可能で、プレーンをスキャンして信号を調整、目に見える表示を維持しながら消費電力を下げられるという技術。デモンストレーションでは、イメージアダプテーションをオンオフして、実際に消費電力グラフが下がる様子を示したが、液晶表示の見た目は確かに変わらないようだった。デモでは、壇上のノートパソコンの液晶画面をテレビカメラで撮影、スクリーンに大写しにしていたので、もしかすると目の前で見ると気がつくのかもしれないが、少なくともデモにおいてはまったく変わらないように見えた。
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イメージアダプテーションをオンにすると、4000前後だった消費電力が、2800前後まで低下した。クリックすると大きく表示されます。 |
このほか、インテルでは構成部品レベルでも低消費電力化をすすめており、Extended Battery Life initiativeでは、部品サプライヤへのガイドラインを作成するなどの活動をおこなっており、ノートパソコンが一日中バッテリーだけで使い続けられるのが当たり前になる日も近いのかもしれない。