これまでの勤務時間システムは、磁気カードを利用していたため特別な機材が必要だったという。しかし、キズナジャパンが開発した「Internet Time Recorder」は、インターネットに接続されたPCと市販されているFeliCaのリードライターの「パソリ」、インターネットへの接続環境があれば利用できる勤務管理システムだ。
また、各社員の勤務状況はASPで集計するため、あらたにサーバを設置する必要がないという。このシステムは、各社員の勤務時間をグラフで表示させたり、CVSで吐き出すことにより、ほかの給与ソフトとの連携もできるのが特徴だという。
さらに、Edyなどこれまで発行されたFeliCaには、それぞれ固有のIDが割り当てられており、これをASP側で社員の情報と結びつけることにより既存のカードをタイムカードに利用できるという。デモンストレーションでは、実際にEdyをタイムカードの代わりに利用していた。
![]() |
キズナジャパンの「Internet Time Recorder」 |
そんな同社のブースでは、大学の担当者からおもしろ話が聞けた。現在、各大学では講義の出欠は、各学生が持つ磁気カードを使って集計したり、各自が表に署名をするなど、友人などに頼めばごまかせるような仕組みだという。
そこでFeliCaを導入することでこれらの“ごまかし”が防げるのではないかという。大学がFeliCaを導入する場合は、学生証としての機能を持つため、出欠管理のほか、図書館の貸し出しカード、Edyによる学食の支払い、制限区域への通行証などへ応用することになる。そうなってくると、「出欠管理に使うIDカードを他人に貸せなくなり、講義の出欠をごまかせなくなるのでは?」とのことだ。
うむ〜〜、ICカードのマルチアプリケーション化は意外なところで威力を発揮しそうだ。