ネットワーク機能の強化として挙げられるのは、ボイスやビデオチャットが利用できるインスタントメッセンジャー「iChat AV」の標準搭載だ。これまでは、テキストによるチャットとファイルの受け渡しのみの対応だった。
同ソフトにてビデオチャットをするには、「iSight」などFireWireインターフェイスを持つカメラが必要になる。また、「メンバーリスト」にはオーディオまたはカメラのアイコンが表示され、相手がボイスチャットまたはビデオチャットに対応しているのか分かるようになっている。
現在iChat AVは、ベータが公開されており同社のサイトから無償でダウンロードできる。対応OSは、Mac OS X v10.2.5以上。
ほか、Pantherではオンラインストレージサービス「iDisk」とのシンクロや「Mail」におけるHTMLメールやIPv6のサポートが強化される。なお発売は今年中を予定しているという。
先日、マイクロソフトはWindows向けに「MSN Messenger 6」プレビュー版を公開しており、こちらでもビデオチャットやボイスチャット、ホワイトボード機能の強化が図られた。しかし、ブロードバンドが普及したもののこれらビデオチャットに関してはなかなか普及していないのが現状だ。ここに挙げたように、Windows XPとMac OS Xがビデオチャット機能を標準でサポートすることにより、ビデオチャットの裾野が広がりユーザの増加につながるだろう。
Pantherの画面キャプチャー。中央に見えるのが新しいFinder。iTunseのようなインターフェイスになっている |
iChat AVのメンバーリスト |