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会議では、現行のスペクトル管理標準(JJ-100.01第1版)のうち、計算用パラメータの変更点が確認された。DSL作業班での合意に沿って、線種が「0.4mm紙巻絶縁」から「0.4mmポリ絶縁」に、干渉源が「24回線」から「5回線(同一カッドなしの場合は4回線)」とされた。どちらも干渉による影響を低く見積もる方向の変更で、距離制限や収容制限などが緩和されることになる。
このほか計算にはPSDテンプレートを使用するよう変更することになったが、これは今後登場する新技術との整合性を取るための変更だ。
今後のスケジュールとしては、これらの条件で複数社(日本電気、住友電気工業、Globespan Virata、NTT、パラダイン(ReachDSL))がダブルスペクトラムADSLを含む干渉計算をおこない、その結果の突き合わせを7月8日夜までに実施。7月9日の昼をめどにTTCのホームページ上でスペクトル適合性の表が公開される予定だ。
実際にダブルスペクトラムがサービスインするまでには、NTT東西がTTCの公表内容を引用して約款変更を総務省に申請、という手順が踏まれることになるが、今回TTCの場で計算条件が合意に至ったことで、ほぼ予定どおり7月中に各社の20MオーバーADSLが開始される見通しとなった。