共同企画の第1弾として、エッジが運営するポータルサイト「Livedoor」内の「Livedoor STREAMLINE」において、愛をテーマとした4本立て連続映画「ラヴスト!」の提供を開始した。10月24日より「プチ美人の悲劇」、「うさぎのもちつき」の2作の公開がスタートしており、「電話の恋人」、「スタジアムで会いましょう」の2作品も、順次公開される予定だ。配信センター、インフラ整備、大量アクセスへの対応をBBTowerが、コンテンツ企画・製作、視聴動員、宣伝・流通などをエッジが、それぞれ担当する。
これら4作品は、いずれも1話15分の作品を週1回更新で全12話を3ヶ月にわたり配信するというもの。「Livedoor STREAMLINE」内で提供するブロードバンドシネマとしては、韓国での有料配信が決まっている「来訪者」に続く第2弾となる。
これらの作品は、映像内に15秒間のスポットCMを数本組み込むことにより無料提供を実現するという、民放テレビ局と同様のビジネスモデルをとることが大きな特徴となる。ほかに、映画「ユー・ガット・メール」と同スタイルの、ストーリーに商品情報を盛り込むことにより宣伝効果を狙った作品作りも行う。
具体的な例としては、11月中旬スタート予定の「電話の恋人」では、スポンサーであるNTTドコモのFOMAの使い方の提案がストーリーの随所に登場。これにより、作品に感情移入している視聴者に自然な形で強い印象を伝えることができるという。なお、商品情報の盛り込み方については、あくまでも作品性を保ちながら、契約内容に応じて対応していくという。
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BBTower社長の大和田廣樹氏 |
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エッジ社長の堀江貴文氏 |
また、これらの作品はインターネット配信に続き、全国50館程度のミニシアターでの公開、DVDやビデオの販売・レンタル等、2次、3次利用も計画されている。前作「来訪者」は、1日あたり2万ストリーム程度であったがインターネット配信の時点でリクープしており、今回は、試写会イベントやメディアを通じた告知を積極的に行い、1日10万ストリームを目指し、早期の黒字化を目指す。
「ラヴスト!」4作品は以下のとおり。
・プチ美人の悲劇(10月24日公開)
出演:とよた真帆・松嶋尚美・長島一茂ほか
監督:香月秀之
原作:室井佑月・丸山あかね
・うさぎのもちつき(10月24日公開)
出演:葛山信吾・大谷みつほほか
監督:市野龍一
脚本:山下澄人
・電話の恋人(11月中旬公開予定)
出演:有坂来瞳・高田宏太郎ほか
監督:矢崎充彦
原作:中谷彰宏
・スタジアムで会いましょう
出演:遠藤久美子・甲本雅裕ほか
監督:及川中
脚本:山村一間
いずれの作品も、Windows Media形式/500kbps・56kbpsで提供。Livedoorのほか、BIGLOBE、BROBA等、複数のサイトで配信される予定だ。なお、「電話の恋人」についてはFOMAによる配信も予定されている。作品は、1話15分といった短いもので、バックナンバーも視聴可能なので、ちょっとした空き時間に楽しんでみてはいかがだろうか。なお、劇場用は12話を約90分に編集して公開される。
また、今回は新たな試みとして、クリスマスシーズンに合わせ、4本のラブストーリーからお気に入りの1作品の劇場公開版のエンディングテロップに「この作品を次の方へ捧げる」として好きな名前を入れられる「ラブスト!エンジェル」といったユニークな企画も用意されている。このテロップは映画館で上映されるだけでなく、記念にDVDとして届けられる。料金は10,000円で、先着1,500名が対象となるが、27日の時点ですでに100件程度の申し込みがあるという。いつもと違ったクリスマスのために、こんな演出はいかがだろうか。