この調査は、2003年12月下旬〜2004年1月上旬に実施されたもので、予備調査では4,002サンプル、本調査では1,200のサンプルが集まった。
この数字によると、スパムメールをPCで受信した経験のあるユーザは世代別/性別においてもばらつきがないことが読み取れる。そのためインフォプラントの松澤治光氏は「年齢や性別を問わず“乱送”されている」とした。
さらにスパムメールを受信したことがあるユーザに絞って統計を取ると、自宅の場合は1日1通以上受信するユーザは70%以上になる。さらに「6人に1人は1日20通以上を受け取っている」という驚くべき結果も公表された。その一方で、職場では80%以上が1日1通も満たないとの結果も出ている。
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スパムメールの受信件数の統計。上が自宅で下が職場 |
また、スパムメールを受信したときに行った対応についても調査された。ここでは約半分のユーザが「何もしない」と答えており、ついで「メールに書かれたURLにアクセスし拒否の旨を伝える」「メール内にある宛先に拒否する旨を書いたメールを送る」になっている。同氏は、2つ目と3つ目は「積極的な行動」だとしたものの、「メールアドレスが生きていることが分かるためやってはいけないこと」だと示した。
これを踏まえてシマンテックの田上利博氏が「Norton AntiSpam 2004」の紹介を行った。AntiSpamは、受信するメールをクライアント側でチェックしスパムメールを判別するソフト。メールのウイルスチェックの仕組みと同じだ。最近では、サーバ側でSPAMをフィルタリングサービスがあるが「ユーザによってスパムメールの定義が違うため、クライアント側で行う方が望ましい」と利点を挙げた。