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シマンテックの星澤裕二氏 |
特に危険なのがSasser.Cだ。Sasser.Bの場合はウイルスが実行時されると128のスレッドが作成されるが、Sasser.Cでは1024に増加する。そのため「マシンがまともに動かなくなる」被害が出てくる。さらに、Sasser.Dではランダムにpingを送信するためネットワークのトラフィックが増大するという危険性がある。
この一連のSasserだが、ローカルIPアドレスのPCには感染しにくいという特徴を持つ。そのためか、コンシューマーからの感染報告が目立ち企業からの感染報告については少ないという。しかし、「プライベートIPアドレスを除外しない亜種が出てくる可能性もある」として、引き続き警戒を呼びかけている。
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ウイルス別の全世界における感染数。縦軸は感染数、横軸は発見されてからの日数。紫色の線がSasser.B、その下の濃い紅色がBlaster。このグラフからも、SasserはBlasterよりも感染数が多いことが分かる(クリックして拡大) |