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NTT東日本が展示しているブロードバンド時代の黒電話 |
このIPテレビ電話機だがカラー液晶の上部にカメラが付いており、フレッツ・ADSLまたはBフレッツに接続することで、単体でテレビ電話が利用できるのが特徴だ。デモンストレーションも行われており、ビットレートが2Mbpsだったものの遅延や画面の荒さは目立たなかった。
また、背面にはイーサネットポート、S端子やコンポジットやオーディオ端子などテレビへの出力、受話器との接続、電源などの端子が見られた。しかし、ここで気になるのは、PSTNの接続端子がないことだろう。これまでのIP電話アダプターやIP電話機は、ネットワークの状況や通話先を自動的に判別してIP電話サービスとPSTNを自動的に切り替えていた。しかし、NTT東のIPテレビ電話機ではすべてIP側で通話を行うことになる。これはIP電話であっても、PSTNや携帯電話に発信と着信ともに可能になったことが挙げられるとしている。
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電話機の背面。PSTNの端子が無いことが分かる | 電話機右側面にはUSBポートが用意されている。USBメモリーを刺すことで相手にファイルが転送できたり、キーボードを接続するなどが想定されているとのことだ |
このIPテレビ電話機は、実際にIP電話サービスを提供するのはISPになり、あくまでもNTT東日本はIPテレビ電話機を提供する立場にとどまる。これは現在、提供しているVoIPアダプタと同じような関係だ。さらに、IPv6にも対応することで「FLET'S.Net」でも利用できるようになっている。
担当者によると、6月下旬頃に登場する予定で、価格は「PCの半分程度で6か7万円くらい」とのことだ。なお、レンタルでの提供は今のところ予定されていない。