インテル、デジタルホームショーケース「Intel in your life」開催——ゲストにサッカー解説者の中西哲生氏とタレントの乾貴美子さん | RBB TODAY

インテル、デジタルホームショーケース「Intel in your life」開催——ゲストにサッカー解説者の中西哲生氏とタレントの乾貴美子さん

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インテル、デジタルホームショーケース「Intel in your life」開催——ゲストにサッカー解説者の中西哲生氏とタレントの乾貴美子さん
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 インテルは24日、同社が推進している「デジタルホーム」のビジョンを具現化した、ショーケース「Intel in your life」をプレス向けに披露した。会場は東京国際フォーラム(有楽町)で、IT関連媒体の記者に加え、一般雑誌の記者やテレビの制作者などが呼ばれた。これは、デジタルホームのコンセプトをITに興味を持っている層だけでなく、一般の幅広い層にも浸透させたいためだと思われる。

 まず、同社代表取締役共同社長のグレッグ・ピアーソン氏があいさつした。一般メディア関係者も多いということで、インテルがトランジスタをシリコンに載せたICを作っているという簡単な会社紹介から始まる。続いて、インテルプロセッサの進化とマルチメディア環境の発展を関連づけて紹介した後に、本日のメインテーマであるデジタルホームコンセプトの説明に入った。

インテル代表取締役共同社長のグレッグ・ピアーソン氏

インテルプロセッサの進化

 デジタルホームとは、PCとデジタル家電が相互につながり、家庭内のどこでも、いつでも、どんな機器でも、デジタルコンテンツにアクセスできる環境を実現する、新しいライフスタイルのコンセプトのこと。要するに、PCを使って生活をより便利に、快適にしようというものだ。

デジタルホームで変わる生活

デジタルホームでのPC利用例

 ピアーソン氏は、「日本国内のブロードバンド環境は素晴らしく、無線LAN環境もナンバーワンだ。外でも、仕事、移動中、常にブロードバンドを利用でき、デジタルホーム実現のための環境はすべて整っている」と述べ、デジタルホームがこれからのライフスタイルの中心になると力説した。

 また、5月26日にエイベックスのrhythm zoneレーベルから発売される、m-flo(エムフロー)とインテルの企画CDアルバム「ASTROMANTIC」の初回プレス盤購入者特典として、特設Webサイト「"m-flo loves intel" on WEB」へのアクセス権を提供する。6Mbps、5.1chサウンドのオリジナルストリーミング動画などが視聴できるという。

m-flo(エムフロー)のCDアルバム「ASTROMANTIC」購入者専用サイト開設

 次に、リビングルーム、書斎、キッチン、ベッドルームを設営したステージ上で、デジタルホームにおけるPCの利用例がデモンストレーションされた。同社広報室の永井寿氏が案内役を務め、ゲストとして、元Jリーガーでサッカー解説者の中西哲生氏と、タレントの乾(イヌイ)貴美子さんが登場。

同社広報室の永井寿氏

元Jリーガーでサッカー解説者の中西哲生氏

タレントの乾貴美子さん

 各部屋のPCおよびデジタル機器構成は以下のとおりだ。リビングには、HTテクノロジ対応Pentium 4搭載のデスクトップPCと大画面のプラズマテレビを設置。書斎は、HTテクノロジ対応Pentium 4搭載のデスクトップPCに、テレビチューナーを内蔵したいわゆるテレビPCとなる。ベッドルームには、デスクトップPCやデジタル家電製品などは一切なし。そして、各部屋を移動できるCentrinoモバイルテクノロジ搭載ノートPCや、NTTドコモの携帯電話端末FOMA P900iが用意されていた。

プラズマテレビを設置したリビングルーム

 最初のデモは、リッチなブロードバンドコンテンツをPCだけでなく、リビングの大画面テレビで楽しむというものだ。エイベックスの提供する音楽配信サイト「PRISMIX.TV」からミュージッククリップをダウンロードしたり、ポータル検索サイト「goo」の韓国ドラマ特集サイトで韓国ドラマを視聴したりした。なお、ディズニーのエデュテインメントサイト「Disney Wonderland」のデモも行われる予定だったが、PC不調のため中止。

 ショウタイムのストリーミング映像配信サイト「ShowTime」の利用例では、中西氏の希望により、セリアAの中村俊輔選手が活躍するレッジーナ対ボローニャ戦の試合を視聴した。

 中西氏は、デスクトップPCのハードディスクに、国内外のサッカー中継や自身の出演番組をすべて録画しているとのことだが、ストリーミング配信で視聴できるサッカーの試合と、きれいでスムーズな映像に驚いていた。中西氏は、PCを使い始めた97年からこれまでに計9台のPCを購入。現在は、デスクトップPC×1、小型軽量モバイルノート×1および大型モバイルノート×1の計3台を目的に応じて使い分けているという。これらの点から、中西氏はかなりのパワーユーザーであることが伺える。

 一方、乾さんは大学の授業に講師で呼ばれたときのエピソードを語った。自分の学生時代と違い、すべての学生が授業開始と同時にノートPCを開く。課題は先生のWebサイトからダウンロードし、完成したらメールで提出する。私の学生時代にもこのような授業が受けられたら、もっと効率的に勉強できただろうと述べると、中西氏は「ボクはどっちみち勉強しなかっただろう(笑)」と言った。

大学での授業や鈴鹿サーキットでの体験を語る乾さんと、それを聞く中西氏

 さらに、乾さんは鈴鹿サーキットでは同サーキットのホームページにワイヤレスLANでアクセスすると、各ドライバーのラップタイムや順位がリアルタイムに見られるのでとても便利。これを聞いた中西氏は、サッカーの競技場でも同様のサービスがほしいと発言。

 ITやデジタルホームの話からは脱線するが、中西氏は永井氏からサッカーの話を振られると、アテネ五輪代表の山本ジャパンは谷間の世代と言われてきたが、メキシコ以来となるメダルを狙えるチームだと、サッカー解説者らしい自論を展開。また、女子の代表チームも北朝鮮を破り、かなりの活躍を期待できると言及した。

 キッチンでは、CentrinoモバイルノートとワイヤレスLANを利用し、三共と辻学園が提供する、栄養管理を考えた献立が作れるサイト「e-Healthy Recipe」にアクセス。体型や運動量といった情報を入力するだけで、それぞれの体に適した献立を朝昼晩と提供してくれるお役立ちサイトだ。レシピ検索はありがちなコンテンツだが、料理の仕方をすべて動画でチェックできるのには女性の乾さんも驚く。

キッチンにモバイルノートを置き、レシピや料理手順(動画)を見ながら料理できる事例を紹介

 書斎では、テレビPCで録画した番組をmini SDメモリーカードを介し、FOMA P900iで視聴するデモが行われた。永井氏は、HTテクノロジ対応のPCならば、mini SDメモリーカード用のファイル変換も素早く処理できると述べ、高性能なCPUであることをアピール。ちなみに、中西氏と乾さんは、携帯電話でテレビ番組が観られること自体にとても驚いている様子だった。

書斎のテレビPCで録画した番組を携帯電話で観られることにビックリ

 また、携帯電話で撮影した画像を付属のmini SDメモリーカードに保存。同カードをPCに挿入し、リビングのプラズマテレビに無線LANで転送するというデモも行われた。

 ベッドルームでは、モバイルノートPCを持った乾さんがワイヤレスLANに接続し、ブロードバンドコンテンツを楽しむという事例を実演。

ベッドルームでもブロードバンドコンテンツを楽しめる

 これらのデモは、ワイヤレスで家中どこでもブロードバンドを活用し、さらに携帯電話の最新機能とPCを一緒に利用すればもっと便利になるという、多岐に渡るものだった。

 デモ後の「PCと(デジタル)家電は競合するのか?」という記者からの問いに、同社幹部は「PCとデジタル家電は共存・協調できる。両方のデバイスは競争しない」と答えた。

 最後に、ピアーソン氏が再登壇し、同社はテクノロジーだけでなく、暮らしに役立つ製品を提供していくというビジョンを語り、ステージでのデモを締めくくった。

貴方の暮らしに、インテル入ってる

 会場には、CentrinoノートやHTテクノロジ搭載のPentium 4マシンといった、各メーカーの夏モデルが展示されていたほか、デジタルホームの体験コーナーも用意されていた。

同社の最新テクノロジを採用した、各メーカーの夏モデルが並ぶ

 なお、インテルとソニーがデジタルホーム構想を発表してから1年以上たったが、デジタルホームを実現するための業界組織「Digital Home Working Group」(DHWG)には、NECパーソナルプロダクツや富士通、マイクロソフトなど国内外から100社以上が参加している。デジタルホームにおける機器の相互接続規格の標準化が進められており、6月にガイドラインが決定し、年末にはDHWG対応の相互接続可能な家電製品が登場する見込み。

《高柳政弘》

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