Tigerでは、インスタントメッセンジャー「iChat AV」のビデオ会議への対応、RSSリーダを搭載したWebブラウザ「Safari RSS」など既存のアプリケーションの大幅なバージョンアップに加えて、検索機能「Spotlight」など新機能も追加されている。
iChat AVでは、これまで1対1だったビデオチャットが最大4人までに、またボイスチャットでは10人まで参加できるようになった。これら多人数の参加機能を支えるのが、Tigerであらたに搭載される「MPEG-4 Part 10」や「H.264/AVC」と呼ばれるビデオコーデックだ。このH.264/AVCを採用することで、これまでよりも鮮明な画像でビデオチャットができるとしている。
Webブラウザ「Safari」にはRSSリーダが追加され、「Safari RSS」としてTigerに搭載される。このSafari RSSで特徴的なのは、RSSに対応したサイトにアクセスするとアドレスバーにRSSのアイコンを表示しユーザに通知する機能だ。また、検索やフィルタリング機能により、自分に合ったニュースフィードだけを表示させることもできる。
さらに、Microsoft Officeのドキュメント、電子メール、プレゼンテーション、画像などローカル上に保存されているあらゆる情報が高速で検索できる機能「Spotlight」も搭載される。このSpotlightを用いると、このような膨大な量の情報であっても、iTunesの曲検索のようにキーワードを入力すると同時に結果が表示されるほど高速に検索できるのだ。
ほか、64ビット処理のネイティブ実行、自動処理機能「Automator」、ActiveDirectoryへのログイン、デスクトップツールへのアクセス機能「Dashboard」などが追加される。
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Mac OS X 10.4「Tiger」のスクリーンショット |