ナナオ、応答速度5.5m秒のOCB液晶パネルを採用したデジタルハイビジョン液晶テレビ
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
VT32XD1は、見る角度による色調や階調の変化が少ないIPS方式の液晶パネルを採用。また、輪郭補正をかけすぎない自然な映像と液晶パネルの高速応答を両立するという独自のナチュラルオーバードライブ回路を搭載したことで、12m秒の応答速度を実現している。さらに、黒挿入技術により、動画表示性能を高めているという。サウンドシステムには、2Wayのバスレフ型スピーカーを搭載した2.65lのエンクロージャーを採用した。
VT23XD1は、5.5m秒のパネル応答速度を実現したOCB方式の液晶パネルを最大の特徴。VT32XD1と同様、黒挿入技術を採用により、動画表示性能を向上。サウンドシステムには、8cmフルレンジのバスレフ型スピーカーを搭載した1.50lのエンクロージャーを装備する。
両モデルともに、ゴーストリダクション、3次元Y/C分離、カラー調整、ガンマ調整、色温度設定、プログレッシブHD変換、リニアサンプリング、入力信号適応型フィルタ、応答速度改善回路、2画面表示などの機能を搭載している。解像度は1,280×768ピクセル、視野角は水平垂直ともに170度。輝度は、VT32XD1が600cd/m2、VT23XD1が450cd/m2となる。
入力インターフェースは、BS/110度CSデジタルアンテナ、地上デジタル/アナログアンテナ、D4端子×2、コンポーネント、Sビデオ×2、コンポジット×2、RGB(ミニD-Sub15ピン)、メディアカードスロット(SDメモリーカード、マルチメディアカード、メモリースティック対応)×1を用意。さらに、コンポーネント(金メッキ)とRGB入力には独立専用回路を採用している。
同社映像技術開発部 開発マネージャーの橋本雅之氏は、FORIS.TVにおけるパネル応答速度の高速化、黒挿入技術などについて説明した。「FORIS.TVでは、ボケや影の再現性を徹底的に追及している。はっきり、くっきりだけがテレビではない」と述べ、ボケや影の再現が、豊かな映像を実現するのだと強調。これが、ナチュラルで忠実な映像につながるという。
最後に、橋本氏はFORIS.TV開発への思いを「すべては映画を楽しむためにある」という言葉に込めて、記者発表会を締めくくった。
なお、FORIS.TV第1弾のDVDプレーヤー内蔵23V型カラー液晶テレビ「SC23XA1」に、レッドとグリーンのカラーバリエーションが追加される。発売日は10月1日。価格は現行モデル同様の247,800円となる。
《高柳政弘》
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