東京インタラクティブ・アド・アワード、グランプリの日産が記念講演
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「東京インタラクティブ・アド・アワード」は、インターネット広告の発展に寄与するために作られた賞。JIAAが主催し、日本広告主協会・Web広告研究会が後援するもの。第2回目を迎えた今回は、日産自動車が作品「WebCINEMA“TRUNK”」でグランプリを獲得している。
講演では日産自動車の工藤然氏が壇上に立ち、まず作品のコンセプトについて「ひとつは、一流のキャストとスタッフを揃えたショートムービーを無料公開しよう、ということ。また今までにない仕組みを取り入れ、口コミで広まることを狙おうと考えた」などと説明した。
同氏によれば、制作にあたっては「クルマを主役にするのはやめよう」と決めていたという。理由はクルマが主役では、「クルマ好き、日産好きな人だけが集まるものになるから」(同氏)だ。
また「監督の青山真治氏に対しては『コンテンツはおまかせします』と申し上げ、クルマをこう見せてほしいなどのオーダーは出さなかった。我々サイドはクリエイターではないので、そこは一線を引いた」などと明かした。
一方、手ごたえに関しては、「就職活動中の人がこの作品を観て、入社したいと言ってくれた」と裏話を披露した。
最後に次回作については、「まずインターネットでしかできないことをやる。また『クルマ』あるいは『日産』と、作品とのブリッジがしっかりしていることも重要だ。次は短期的な成約台数と、長期的なブランド効果を両立させるものを狙いたい」と締めくくった。
なお次回となる第3回「東京インタラクティブ・アド・アワード」の募集期間は、11月1日から来年1月31日まで。新たに「ウェブサイト部門」を設け、合計6部門で競われることになる。
《松岡美樹》
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