TSUTAYAのCCCと楽天がポイントの相互交換サービスを開始
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交換開始は11月1日で、ユーザがWebページにアクセスして交換する。交換ポイント比率は1対1だが、1,000ポイント以上、100ポイント単位での交換となる。また両者は、3か月のテストマーケティング後、長期的なスキームを決定するとしている。
CCCは2004年4月に、それまで各店舗ごとに会員証が独立していたのを、1枚の会員証に集約するカード共通サービスを開始。これに伴い、ポイントカードをプラットフォームとした「ティーポイント」サービスを開始した。1,863万人のTSUTAYA会員が、TSUTAYAの1,151店舗のほか、ローソン、ENEOSといった提携企業の店舗を含め、合計約2万2,300店舗でポイントを貯めることができる。
一方の楽天は2002年11月に「楽天スーパーポイント」サービスを開始し、2003年4月からは同ポイントを「楽天市場」での支払手段として利用できるようにした。700万人の会員が、楽天市場などの約3万店でポイントを貯められる。
単純に合計すれば2,563万人、52,300店舗に共通のポイントサービスが実現することになり、合同記者会見においてCCCの増田宗昭社長と楽天の三木谷浩史社長は、両社にとって大きな提携であると述べた。
今回の提携の狙いとして、TSUTAYAが20代を中心とした会員を擁し、ティーポイントがリアル店舗での購買によるポイントであるのに対して、楽天市場は30代・40代の利用が厚く、楽天スーパーポイントがネット上でのポイントであることから、会員の重複が少なく、サービスの性格としても相互補完性が高いため、両社にとって顧客層拡大につながることをあげた。将来的なクロスマーケティングへの布石であるとしつつも「まずはスタートして、どのようなことが起き、またさらにどのようなことができるかは今後考えていきたい」(増田社長)と語った。
なお、楽天のプロ野球参入についての関心もあってか、合同記者会見にはテレビなどを含め100人ほどの報道陣が詰めかけた。プロ野球の話題については合同記者会見終了後に別に時間を取り、三木谷社長は多くの記者に囲まれ、ていねいに質問に答えていた。
《小笠原陽介》
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