オンライン詐欺の認知度は低い。シマンテックのアンケート結果
ブロードバンド
その他
注目記事

調査は、インフォプラントとの協力の下9月下旬に実施。インターネット歴3年以上でメールを利用しているユーザを対象にした。サンプル数は1,000。
調査を行ったインフォプラントの松澤治光氏によると、「個人情報はインターネットでは絶対に入力しない」としたのはわずか0.3%だという。そのため「ほとんどのユーザは、インターネットで個人情報を入力している」とした。また女性のショッピングサイト利用率が高く総合ショッピングサイトの利用率は男性が71.6%、女性が75%などになっている。
このようにインターネットで個人情報を入力しているものの、オンライン詐欺行為の認知度は低いようだ。架空請求(84.5%)や国際電話への不正接続ソフト(54.2%)は高いものの、スパイウェアは41.6%、フィッシング詐欺に至っては24.4%しか認知度がないのが現状だ。また、全体として女性の認知度が低く、「女性は、個人情報の入力の機会が多いものの、オンライン詐欺の認知度が低い」と指摘した。
さらに、不正に個人情報を聞き出そうとするフィッシングなどのメールだが、全体で38.2%が「受け取ったか分からない」とする結果が出た。また「ない」と答えたのは46.9%のため「オンライン詐欺の認知度が低く実態がつかめない」のが実情のようだ。
なおシマンテックは今回のオンライン詐欺のように定期的にアンケートを実施し、その結果を公開している。これは「シマンテックのソリューションだけでは、カバーできない脅威が増えている」(シマンテック 執行役員副社長コンシューマ事業統括の齋藤秀明氏)とすることによるものだ。同社では、「Norton Internet Security」などのソリューションでインターネット上の脅威を防いでいる。しかし、これらではカバーできないオンライン詐欺などについては、ユーザに注意するように広く呼びかけている。
《安達崇徳》
特集
この記事の写真
/