インテル、64ビット・コンピューティング・プラットフォームの製品戦略を発表
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まず、もうすぐ出荷が開始予定の「64ビット・インテルPentium4プロセッサ」6xx番台には64ビットメモリ拡張技術「EMT64T」が搭載される。また、L2キャッシュは今までの2倍となる2Mバイトを搭載するほか、Pentium Mでおなじみの省電力技術「Speed Stepテクノロジ」も採用する。なお、対応チップセットとなる955、945チップセットは第2四半期には投入されるという。
次に、デュアル・コアに向けたアーキテクチャが投入されている「64ビット・インテルXeonプロセッサ」だが、こちらは第1四半期に出荷されるXeonプロセッサのうち8割を64ビット対応に移行する予定だと発表した。これにより2月末までには64ビットXeonが累計で200万個の出荷見込みになるという。DP版は近々、MP版も春先には投入される新64ビットXeonプロセッサは、新Pentium4と同様に、2MバイトのL2キャッシュを搭載するほか、デマンド・ベース・スイッチング(DBS)に応じた低消費電力化が図られている。また、MP版においてはL2キャッシュのサイズが異なる2種類のCPUが投入される予定だ。なお、対応チップセットとなる8500チップセット(コードネーム:Twin Castle)も90日以内には出荷される予定だとしている。
このほか、RISCチップ「ITANIUM2 プロセッサ」もまだまだ需要があるとし、64ビット・コンピューティングは、これら2本立てで進めていくという。また、IA-32アークテクチャの拡張となる64ビットPentium4やXeonにおいては、チップセットとあわせた「プラットフォーム」という形で展開していき、ベースとなる仕様はインテルで定めていくとした。それではPCに差が出ないのではないか、という質問に対しては「ユーザーにとってはPC環境によるシステムの違いが少ない方がメリットが大きいだろう。PCメーカーやシステム系ソフトベンダは、システム上に乗るユーティリティーなどで個性を出して欲しい」と述べている。
《村上幸治》
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