[ビジネスシヨウ2005] IPAの「IPAX2005」が同時開催、ソフトイーサ登氏のプレゼンも
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
IPAは2004年1月の独立行政法人化とともに現在の名称になったが、その前身である通商産業省(現・経済産業省)管轄の特別認可法人、情報処理振興事業協会の創立からは35周年になる。情報処理技術者試験の実施母体として知られるが、ほかにも次世代ソフトウェア開発事業や中小ITベンチャー支援事業、IT人材の育成などさまざまな事業を行っている。IPAX2005はその事業を紹介し、功績者の表彰などを行う総合展示会だ。
IPAの人材発掘・育成事業の中でも、近年目覚しい成果を上げているのが「未踏ソフトウェア創造事業」だ。今回、IPAX2005会場の過半がこの未踏ソフトウェア創造事業選出の開発者、ならびにその中でも特に優秀と認められた「スーパークリエータ」によるデモンストレーションのエリアに割かれており、才能にあふれた若い開発者たちの話を直接聞くことができる。
ソフトウェアのみによるVPNとして高い性能と使い勝手を持ち、高い評価を得ている「SoftEther 1.0」も、平成15(2003)年度の未踏ソフトウェア創造事業・未踏ユース部門で、筑波大学の学生である登大遊(のぼり・だいゆう)氏によって開発されたものだ。その後、登氏はソフトイーサを起業し、SoftEther 1.0の技術を基に、機能、性能を格段に向上させたSoftEther VPN 2.0の開発を進めている。
会場の一角では、一部開発者によるプレゼンテーションも行われる。登氏は折しも前日の17日に公開されたSoftEther VPN 2.0 Beta 3について、その特色や利点、性能などを語った。ベータ版でないSoftEther VPN 2.0の完成見通しについては「夏ごろをめどに進めている」とのことであった。
《小笠原陽介》
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