「ネットワーク業界は今後4分野に統合される」— 自社開発と企業買収をバランスさせるジュニパーネットワークス
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
このうち、ジュニパーのコアコンピタンスは「トラフィック処理」にあり、ここが同社の企業戦略の基盤であると述べ、「このモデルにおいては、ジュニパーの使命はインテリジェントな形でユーザをデータやアプリケーションとつなぐための製品とポートフォリオを提供することにある」とし、認証されたユーザをセキュアに接続するためには、ネットワークはインテリジェンスを持つ必要があるという。
こうしたトラフィック処理を実現するための研究開発体制として現在、インド、中国、イスラエル、カナダ、米国に主要な拠点を設置、トータルで1400人規模のエンジニアを抱えているという。研究開発費は2004年が2億ドル、2005年は3.5億ドルと倍近い増加となっており、12か月で倍増したという売上増加と歩調を合わせるように拡大しているという。ただ、全世界をまたがる開発体制のひとつの目的としてコスト抑制があり、インド中国あわせて300人いる開発者により、費用対効果が高く、すぐれた製品や革新技術を速く市場に投入できるようになったとしている。
その一方で、遠隔アプリケーションのパフォーマンス向上のためにレッドラインネットワークスとペリビットネットワークスの買収をおこなっており、ジュニパーは、自社R&D体制の強化と買収による技術取得を組み合わせた技術戦略を、トラフィック処理の分野に集中させる方針のようだ。
《伊藤雅俊》
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