ライブドア、月額525円の11b/g対応無線LAN接続サービス「D-cubic」 堀江社長が待ち望んだもの | RBB TODAY

ライブドア、月額525円の11b/g対応無線LAN接続サービス「D-cubic」 堀江社長が待ち望んだもの

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 ライブドアは15日、IEEE802.11b/g準拠の公衆無線LAN接続サービス「D-cubic」を提供すると発表した。利用料金は、初期設定費用が1,050円、月額料金が525円。堀江社長が待ち望んだサービスだと胸を張る。
 ライブドアは15日、IEEE802.11b/g準拠の公衆無線LAN接続サービス「D-cubic」を提供すると発表した。利用料金は、初期設定費用が1,050円、月額料金が525円。堀江社長が待ち望んだサービスだと胸を張る。 全 4 枚
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 ライブドアは15日、IEEE802.11b/g準拠の公衆無線LAN接続サービス「D-cubic」を提供すると発表した。D-cubicは、7月末に首都圏の一部エリアで無料の接続試験サービスを始めた後、正式サービスは10月1日に開始する見込み。利用料金は、初期設定費用が1,050円、月額料金が525円。なお、この料金には、通信料金とプロバイダー料金が含まれている。申し込みは、同社のWebサイトから受け付ける。

 サービスエリアは、第1次計画として、東京都JR山手線圏内の約80%をカバー。アクセスポイントは、光ファイバー直収の全天候型を採用する。アクセスポイントの設置場所は、既設電柱への取り付けを基本とするほか、主要地域の大型商業施設にも施工予定。アクセスポイントの設置台数は、2,200台としている。同アクセスポイントは、1台で30クライアントの同時アクセスが可能だ。ちなみに、PHSの同時アクセスは4クライアントまで。

 同社代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)の堀江貴文氏は、「ソフトバンクの孫さんが3・4年前に月額2,000円という低価格で始めたブロードバンドサービス(Yahoo! BB)により、インターネットの市場(ブロードバンド化)が急速に広がった。この頃から、ワイヤレスが必要不可欠と考えており、われわれのサービスはYahoo! BBが提供しているサービスのモバイル版」だという。

 また堀江社長は、「現在、外出先でインターネットを利用する人は、主にPCと携帯電話やPHSをつないでインターネットに接続している。この方法は、通常のブロードバンドインターネットに比べて、回線速度が遅く、通信料金が高い」と指摘した上で、「ライブドアのD-cubicでは、802.11b/gに対応し、最速で54Mbpsの無線接続サービスを提供できる。利用料金は既存サービス中、他社料金の1/3で最安値となる月額525円を実現した」とアピールする。

 さらに、「携帯電話に比べ設備投資の安価な無線LANアクセスポイントを既設の電柱に取り付けることで、山手線の内側ではほとんどの場所で無線LANの電波をキャッチできるため、アクセスポイントを探す必要がない。これにより、山手線圏内では利用料金を気にすることなく、いつでもどこでも高速なインターネットを楽しめる」ことも強調し、「私自身が待ち望んだサービス」であると胸を張った。

 第2次計画のサービスエリアは、東京都23区内(6,200個所)、2年後の第3次計画では1都8県(6万個所)へ拡大する予定。インフラの設備投資額は当初7億円、最終的には150億円を見込んでいるという。さらに、堀江社長は、「日本全国や世界中にも同サービスを展開したい」という構想を語った。

 なお、ユーザー数の採算分岐ラインは15万人、目標は100万人超としている。

 ほかにも、フジテレビジョンと初の具体的な業務提携を発表し、フジテレビ取締役編成制作局長の山田良明氏と対談した。フジテレビでは、映像や取材など番組制作業務にライブドアの無線LAN接続サービスを活用するという。将来的には、著作権の問題がクリアになれば、コンテンツの提供も考えているとのこと。

 ログイン認証は、IDとパスワードによるWeb認証を採用。セキュリティ面では、指定のSS-IDとWEPキーの設定が必要となる。IEEE802.1x認証は後日対応予定とのこと。

 無線種別は、2.4GHz帯のIEEE802.11b/gを採用。なお、IEEE802.11a、11n、WiMAX(16x)などは、現段階で採用未定としている。

 本サービスの利用には、ライブドアID(無料)と、IEEE802.11b/g準拠の無線LANアダプターまたは同アダプター内蔵のPCが必要。OSは、Windows、Mac OS、Linux、Pocket PCなどをサポートしている。

《高柳政弘》

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