[ケーブルテレビ2005] シンクレイヤがRFIDによる位置検索サービス・ソリューションを展示
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システムはタグとレシーバ、検索サーバで構成される。レシーバは野外設置にも対応し、CATV網に接続される。CATV網側には特別な変更などは必要なく、事実上単なるケーブルモデムとして扱われる。レシーバーは、おおよそ半径200m以内のタグの存在を検知でき、タグが常に3〜4個のレシーバーの検知範囲に入るようにレシーバーをメッシュ状に配置しておけば、3点測量の原理でレシーバーの位置をピンポイントで特定できる。
同様のサービスはGPS搭載携帯電話などでも実現されているが、GPSでは上空が開けた場所でないとGPS信号を受信できず精度が低下するのに対し、無線LANを使用しているためレシーバーの配置を工夫すれば高精度を維持できる点がアドバンテージとなる。レシーバの接続にCATV網を使用するため、一定地域を面でカバーするCATV網との相性がよい点もポイントだ。子供の連れ去り防止など、地域ぐるみの防犯対策などにも応用可能だ。
CATV網を地域に密着したインフラとして捉え、より高度な住民サービスを模索する動きが進んでいるが、位置検索サービスも新たなサービス提案として注目される。
《渡邉利和》
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