『BLOOD+』開戦前夜・プレミア試写会〜5,000人のファンが会場を埋め尽くす
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当イベントは、新番組の『BLOOD+』の放送開始を記念しているだけでなく、当日で最終回を迎えることになった『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(以下、『DESTINY』)も同様に記念した内容である。イベント開始となり、まずは地上波での午後5時半からの放送に合わせ、『DESTINY』の最終回である第50話「最後の力」が、総集編の後に放送された。
当作品はそのタイトルからもわかるように、『機動戦士ガンダム』シリーズの最新作。土6の記念すべき1回目の作品となった、2002年の『機動戦士ガンダムSEED』(以下、『SEED』)の続編だ。四半世紀前に放映されたファーストとは世界観を異にする作品で、遺伝子改造により一般人を遙かに上回る能力や肉体を手に入れた“コーディネーター”と呼ばれる人工的な人種と、一般の人類との間の相互不理解から戦争が勃発してしまい、その中で少年少女たちが葛藤しながらも生きるために戦っていくという重い命題を複数内包させた作品である。『DESTINY』は、前作の最後でいったんは終結した戦争が再び勃発してしまい、再び少年少女たちが生死をかけて戦うというストーリー。最終回は、前作の主人公であるキラ・ヤマトと、今回の主人公であるシン・アスカが真っ向から最新型のガンダムどうしで激突するという展開。どちらの言い分にも正義はあるという、戦争が非常に相対的なものであるというのを訴える展開であった。
会場のステージ上には、3つのスクリーンが設置され、ライブ用巨大スピーカーにより猛烈な迫力の映像とサウンドが展開。アニメーション界の先端を行くストーリー、最高の映像クォリティーという、アニメ界のエースにして四番の土6にふさわしい内容に、5,000人のファンも圧倒されていたのであった。
そして、18時からは翌週10月8日よりスタートする、土6の第4代作品『BLOOD+』の第1話の先行放映が開始。当作品は、2000年にフルデジタルアニメの先がけとして劇場公開されたアクションモダンホラー『BLOOD THE LAST VAMPIRE』(以下、『BLOOD TLV』)のコンセプトを受け継いだ作品だ。制作は、『攻殻機動隊S.A.C』シリーズなどで世界的に知られるProduction I.G。監督は、プレイステーション2用ゲーム版『BLOOD TLV』の監督や小説『上海悲儚−BLOOD THE LAST VAMPIRE』を担当した藤咲淳一だ。そのほか、企画協力に押井守の名があったり、音楽担当にハリウッドの人間が参加するなど、かなりグローバルなのが特徴である。“ガンダム最新作”の後を受けるだけあって、プレッシャーも相当あるものと思われるが、それをはねのける陣容といえよう。
『BLOOD+』の内容は、劇場版から受け継いだコンセプトとは、“少女が刀を使って怪物(翼手)を斬る”というもの。主人公の少女・音無小夜(おとなしさよ)が刀で怪物を狩っていくという内容で、流血などかなりショッキングな場面も多く、サスペンス・ホラー色が強いのも特徴だ。その翼手とは、人間の生き血をすすって生きているという不老不死の異形の化け物。人間に擬態して社会に紛れ込んでおり、その抹殺を目的としているのが謎の組織・赤い盾。小夜はそれに関わっているようだが、ここ1年分の記憶しかなく、現時点では自分のことをひとりの高校生としか思っていないのだが……。しかし、彼女は、大の大人を一ひねりで殺害できる翼手を一刀両断にできるなど、恐るべき戦闘能力を持つ者。劇場版と同じ“存在”なのか、それともまったく異なる何かがあるのか。小夜の翼手と自分の記憶を巡る戦いは、今後1年かけて世界中で行われていくというので、放映が大変待ち遠しいところである。
続いて後編では、『BLOOD+』のキャストによる生アフレコや、『DESTINY』の3曲目のオープニングテーマでデビューした高橋瞳のミニライブなどの模様をお届け。会場中を最高のヴォルテージで包んだ驚きのゲストも登場し、その大盛況の模様をお伝えする。
(デイビー日高)
《RBB TODAY》
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