インテル、デュアルプロセッシング対応のデュアルコアXeon発表。マルチプロセッシング対応版も60日以内に | RBB TODAY

インテル、デュアルプロセッシング対応のデュアルコアXeon発表。マルチプロセッシング対応版も60日以内に

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新製品を紹介する同社マーケティング本部長阿部剛士氏
新製品を紹介する同社マーケティング本部長阿部剛士氏 全 7 枚
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 インテルは10月11日、サーバ/ワークステーション向けとしては同社初となる、デュアルコアおよびハイパー・スレッディング・テクノロジ対応プロセッサ「デュアルコア インテルXeonプロセッサ」を発表した。

 同製品は、これまで開発コード名「Paxville DP」として報じられてきたもので、1つのプロセッサ内に2つのCPUコアをもつ。FSB800MHz、内部動作クロック周波数2.8GHzで動作し、1コア当たり2MBのレベル2キャッシュを装備している。インテルE7520チップセットに対応し、デュアルプロセッシングに対応する。そのほかEM64T、ハイパー・スレッディング・テクノロジ(以降HTテクノロジ)、エグゼキュート・ディスエーブル・ビット、デマンド・ベース・スイッチングなどの技術を搭載する。

 同製品は即日出荷開始され、1000個ロット時の1個当たりの価格は116,500円。

 なお、マルチプロセッシングに対応するXeonプロセッサ(製品には7000番台の型番が与えられる予定)も、60日以内に発表するという。こちらは、これまで開発コード名「Paxville」として報じられてきたもの。

 発表会会場には、各社から発表されたデュアルコアXeonプロセッサ搭載のサーバ/ワークステーション製品も並べられた。

◆ 実機デモで30%の高速化を実証
 発表会ではデュアルコアXeonプロセッサ 2.8GHzのデモも2種類行われた。

 最初のデモは、シーディー・アダプコ・ジャパンの汎用熱流体解析プログラム「STAR-CD」による解析時間を、シングルコアのXeonプロセッサ(Irwindale)と比較するものだ。結果は、シングルコアで解析に要した時間が350秒、デュアルコアで解析に要した時間が280秒。ちょうど30%の高速化を実証してみせたことになる。

 デュアルコアXeonプロセッサで想定される利用目的にサーバの統合がある。複数のサーバを1台のコンピュータに統合するというものだ。2つ目のデモは、このサーバ統合を事例とした。

 シングルコアのXeonプロセッサ(Irwindale)を搭載する既存のサーバ8台を、今回発表されたデュアルコアXeonを2つ搭載した1台のコンピュータに置き換えるというもの。デュアルコアXeonならば、理論上、2つのコアにそれぞれHTテクノロジが搭載されているため1つのプロセッサで同時に4つのソフトウェアスレッドを実行できる計算になり、デュアルプロセッシングならば、同時に8つのソフトウェアスレッドが実行できることになる。デモでは、1台のコンピュータ上に仮想化された8台のサーバを用意し、遜色のない処理を実現してみせた。

 今回使用したプラットフォームでは、インテルの仮想化技術であるVTに対応していないため、サーバの仮想化には、VMwareの仮想化ソフト「VMware」を使っていた。今後60日以内に発売される7000番台のXeonプロセッサはVTに対応しているものの、同社によるサポートは2006年第一四半期からとしている。

 なお、同社では、Paxville DPの2.8GHz以外のモデルは予定していないという。このモデルの上下のレンジは、来年登場予定のDempsey(製品には5000番台の型番が与えられるという)でサポートしていくということだ。

《竹内充彦》

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