楽天、2005年度第3四半期決算説明会を開催。「1兆円が見えてきた」と三木谷会長
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
前年同期比の売上高細部については、証券事業の68.9億円(+126.5%)を筆頭に、ポータルメディア事業の26.8億円(+80.3%)、EC事業の81.8億円(+53.9%)とすべて上昇。唯一、プロスポーツ事業が前期比で-16.7%と微減したのみで、あとはすべての部門で2桁成長となった。
今期については、やはりEC事業での個人情報流出事件の影響を受けたとのことであったが、あくまで「若干」とのことで、総体には影響を受けなかった形。むしろ、「サイトの集合」という形態から「グループ企業・楽天」への脱皮が行われ、さまざまな知名度向上・ブランドイメージ向上を受けて、業績が上向き推移した。
今後は、リンクシェアの買収が完了したことによる海外戦略の本格化、NTTドコモとの共同オークション事業、そしてTBSとの提携に向けて、次のステージに進みたいとした。なお、定例の質問時間には、やはり記者団からTBS株買い増しなどに関する質問が出たが、国重社長は「相場に影響の出る内容は回答できない」と実質上のノーコメントで、従来と変わらない応答となった。
いずれにせよ、急激かつ巨大な成長を背景に、「ネットと放送の融合を目指す楽天」との方向性は、さらに加速することとなるだろう。
《冨岡晶》
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