【mobidec】モバイルブック・ジェーピー、流通ソリューションの提供で電子書籍配信市場の拡大を狙う
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
同社は出版大手の出資による電子書籍の制作・流通を主たる業務とするコンテンツ制作会社である。同社の示した資料によると、2004年のモバイルにおける電子書籍の市場規模が約30億円。同社は電子書籍がモバイルコンテンツ市場の牽引役を果たしていくキラーコンテンツになると位置づけている。
同社のユーザ分析によれば、PCやPDAの電子書籍利用は圧倒的に30代〜40代の男性が多数だが、携帯電話での利用は約7割が女性。しかも、年代別には20代が約半数を占め、10代〜20代で全体の約8割に達しているという。この点から同社では、携帯による電子書籍配信が本離れをしているユーザ層にリーチできるものと見込んでいる。
同社では、自社サイト「どこでも読書」における電子書籍の販売以外にも、コンテンツプロバイダー向けの電子書籍の取次ぎ業務も行う。コンテンツプロバイダーが独自に電子書籍の販売を行うには、いくつかクリアしなければならないハードルがある。
例えば、異なるフォーマットでの制作やデータ管理、著作権等の複雑な権利関係の管理、出版社への売上げ報告など、煩雑な業務が多数発生するという。これをらの煩雑な業務を一手に引き受けようというのが、同社の提供する電子書籍のシームレスコンテンツソリューションだ。これは、コンテンツプロバイダーは、自社サイトからモバイルブックジェーピーのサーバに接続して、書籍を販売することができるというもの。
同社は、こうした取り組みを通じて、電子書籍配信市場全体のさらなる拡大を目指している。
《竹内充彦》
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