ウィルコムの「W-OAM」、従来比“1.6倍”の実力は?
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
W-OAMは、PHSの基地局をこれまでよりも高度化させ通信速度を向上させる技術。現在採用されている変調方式である「QPSK」(Quadrature Phase Shift Keying)に加えて、「8PSK(8-Phase Shift Keying)」を利用することで通信速度の高速化を図っている。さらに、電波の状況が悪いときは「BPSK(Binary Phase Shift Keying)」に切り替え、安定性が向上する。
このW-OAMに対応するデータ通信カードの1つが「AX520N」だ。現在販売されているW-OAMに対応しない最大256kbpsのデータ通信カードである「AX510N」と、大きさも重さも同じで、一見すると見分けが付かない。
早速、速度を測定してみた。speed.rbbtoday.comにて5回測定し、その平均値を取った。場所は西新宿の編集部、2月16日(木)20時〜20時30分に測定した。
まずは「AX510N」(最大256kbps)だと、下りが151.8kbps/上りは67.4kbpsだ。次にW-OAMに対応した「AX520N」(最大408kbps)での測定だ。結果は下り248.4kbps/上り76.2kbpsとなり、確実に高速化されているのが分かる。
この結果を見る限り、W-OAMが導入されると通信速度は1.64倍に伸びるということになる。W-OAM導入による高速化は、期待できるようだ。
《安達崇徳》
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