カシオ、携帯機器向け燃料電池を実現可能な高性能発電セルスタックを開発
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
今回開発した発電セルスタックは、メタノールから水素を取り出して発電セルに送る「改質型燃料電池」の一部品。金属製のセパレーターとMEA(Membrane Electrode Assembly:膜・電極接合体)から、構成される発電セルを20枚重ねた構造になっている。ガス封止機構の小型化、メタノール改質ガスの特性に合わせたガス流路の最適化、一酸化炭素に対するMEAの耐性改善、各部材の高密度実装などにより、22ml(縦65×横18×高さ19mm)の体積で19.4Wの出力、体積あたりの定格出力(体積出力密度)では、携帯機器用で世界最高となる882W/Lを達成した。
メタノールから水素を取り出すマイクロ改質モジュールはすでに開発済みで、水素の製造と排気の無害化をおこなう3つの化学反応器やヒーター・温度センサーなどが1チップに統合されている。6秒間で起動可能なほか、内部は約280℃の高温を保ちながらも外表面温度を40℃に抑える断熱パッケージを採用している。
今後は、実用化に向けて開発を進め、2007年をめどに性能評価用サンプルを出荷する予定だ。
《富永ジュン》
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