NECエレクトロニクス、画像・音声処理機能などを1パッケージに納めたアプリケーションプロセッサ
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MP201は、画像や音声のデータを処理する「デジタルシグナルプロセッサ(DSP)」や「CPU」、外部装置との高速接続を実現するUSB2.0やATAなどの「インターフェース用LSI」、「電源LSI」という従来は3つに分散されていたLSI機能を1つのパッケージに収めたプロセッサ。
このほか、最新の音楽コンテンツや移動体向け地上デジタル放送の再生に必須となるH.264方式で圧縮されたQVGAサイズの画像を毎秒30枚処理できる性能、低消費電力のDSPを採用した上に動作状態により消費電力を7段階で制御できる節電機能の搭載などの特徴を持っているという。
また、MP201は半導体ソリューション「platformOViA(オーヴィア)」に基づいて、アプリケーション開発に必要となるソフト群と共に提供されるため、オーヴィアに対応したソフト資産を有効に活用して最終製品(セット)開発ができるLSIだとしている。なお、本製品はリコーとの共同開発により製品化されたという。
同社では、MP201を用いることにより、移動体向け地上デジタル放送が受信できるような高性能で、HDDや液晶画面を搭載した携帯型のビデオ/音楽プレーヤーなどを開発する際に以下のような利点があるとしている。
・3つのLSIを個別に調達して接続する手間が省けることで、開発の負荷を低減し、期間を最大半分に短縮すること
・3つのLSIを個別に用いた場合に比べて、占有面積を約15%削減して省スペース化すること
・既存のソフト資産を用いて効率的に製品を開発すること
《村上幸治》
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