[WIRELESS JAPAN 2006] 近距離無線技術「ZigBee」とは?
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
ZigBeeとは、2.4GHz帯を採用した無線技術。センサーネットワークや、制御用の信号を送ることを目的とした技術のため、到達距離は10メートル〜30メートルと短く、通信速度は250kbpsと遅い。しかし、それぞれのノードが接続し合いメッシュネットワークが構築できたり、センサーの場合、単三電池2本で2年間も動作するという特徴がある。
NECエンジニアリングでは、加速度計、温度計、湿度計がメッシュネットワークを構築し、PCにそのデータをリアルタイムで送信するというデモンストレーションを行っている。倉庫の管理を想定したものだ。また、各センサーにはメモリーが搭載されており、たとえば移動中に温度を測り、倉庫に戻ってきてZigBeeで接続したらそのデータを送信するといったことも可能だという。
沖電気工業ではZigBeeを利用したAV機器のリモコンを展示している。これまでの赤外線リモコンは、一方向にしか信号が送信できなかったが、ZigBeeを利用することで、AV機器からリモコンの方向でも信号が送信できるようになる。たとえば、再生中のDVDのタイトルや鑑賞中のテレビ番組のタイトルをリモコンに表示するといったこともできる。
《安達崇徳》
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