インテル、デスクトップ/ノートPC向け新デュアルコアCPU「Core 2 Duo」を発表 「Core 2 Extreme」も
IT・デジタル
ノートPC
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
インテル、デュアルコアItanium 2プロセッサー9000番台を発表
-
インテル、Coreマイクロアーキテクチャ採用のCPU「Xeon 5100」シリーズを発表

Core 2 ExtremeとCore 2 Duoでは、「Coreマイクロアーキテクチャー」を採用しているのが特徴。Coreマイクロアーキテクチャーは、「ワイド・ダイナミック・エグゼキューション」「スマート・メモリー・アクセス」「アドバンスト・スマート・キャッシュ」「インテリジェント・パワー機能」「アドバンスト・デジタル・メディア・ブースト」という5つの技術を搭載している。
ワイド・ダイナミック・エグゼキューションは、14のパイプラインで最大4つの命令を同時実行できる技術。従来は最大3つの命令まで。また、2つの命令を1つにマクロ化して、1クロックで実行できるようになっている。
スマート・メモリー・アクセスは、メモリアクセスの順番を効率よく変更し、データ帯域幅を必要な時に最適化することでシステム性能を高める技術。
アドバンスト・スマート・キャッシュは、各コアの2次キャッシュを共有することで、メモリとのデータ転送を最小限にし、消費電力を削減する技術。1つのコアが動作していない場合は、もう一方のコアがキャッシュの全領域を利用できるようにすることで、性能の向上を図っている。
インテリジェント・パワー機能は、必要なときだけ電源をオン/オフできる機能。コアごとにステートを変更したり、作業時でも低電力モードに変更したりすることが可能だ。
アドバンスト・デジタル・メディア・ブーストは、128ビットの命令セットを1クロックで処理する技術。これにより、実行速度が倍増。ちなみに、従来は128ビットの命令セットを、下位64ビットと上位64ビットの2つに分けて処理していた。
さらに、ノートPC向けCore 2 Duo(Merom)の特有の機能として、消費電力を下げる「ダイナミック・パワー・コーディネーション」「ダイナミック・バス・パーキング」「ダイナミック・キャッシュ・サイジング」を搭載する。
Core 2 Duo(Merom)の特徴は、Coreマイクロアーキテクチャーを採用するほか、Napaベースのピン配列と互換性、最大4Mバイトの共有キャッシュ、64ビットコンピューティングのサポートを実現したこと。なお、同社の64ビットコンピューティング技術の名称は、従来、EM64T(Intel Extended Memory 64 Technology)と呼ばれてきたが、Core 2 Duoでは「インテル 64テクノロジー」に変更された。
同社代表取締役共同社長の吉田和正氏は、高い性能と優れた電力効率を提供するというCore 2プロセッサーファミリーを支える柱として、「最高のマイクロプロセッサーデザイン」「最先端のプロセステクノロジー」「世界最大の生産能力」の3つを挙げた。なお、インテルの工場敷地面積は約316万平方mで、東京ドーム67個分に相当するという。
デスクトップPC向けのCore 2 Duoは、同社最先端の65nmプロセスで製造し、2億9,100万個のトランジスターを集積している。性能が最大40%向上すると共に、従来の最高性能の製品(Pentium D 960)に比べて消費電力が40%以上削減されているという。
デスクトップPC向けCPU(Conroe)のラインアップおよび価格は以下のとおり。( )内は動作周波数。
・Core 2 Extreme X6800(2.93GHz):2次キャッシュ4MB、115,900円
・Core 2 Duo E6700(2.66GHz):2次キャッシュ4MB、61,490円
・Core 2 Duo E6600(2.40GHz):2次キャッシュ4MB、36,660円
・Core 2 Duo E6400(2.13GHz):2次キャッシュ2MB、25,990円
・Core 2 Duo E6300(1.86GHz):2次キャッシュ2MB、21,230円
FSBはいずれも1,066MHz。Core 2 Duoを搭載したデスクトップPCは8月上旬に発売される予定だ。
ノートPC向けCore 2 Duo(Merom)のラインアップは以下のとおり。
・Core 2 Duo T7600(2.33GHz):2次キャッシュ4MB
・Core 2 Duo T7400(2.16GHz):2次キャッシュ4MB
・Core 2 Duo T7200(2.00GHz):2次キャッシュ4MB
・Core 2 Duo T5600(1.83GHz):2次キャッシュ2MB
・Core 2 Duo T5500(1.66GHz):2次キャッシュ2MB
いずれもFSBは667MHz、電圧は1.0375〜1.3V。Core 2 Duo(Merom)を搭載したノートPCの発売は8月末となる。
《高柳政弘》
特集
この記事の写真
/