CTCやオラクルなど、仮想化技術を活用したITインフラ・フレームワークを開発
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
ビジネス側の要求にこたえ、IT部門には迅速なサービス提供が求められているが、旧来の「サイロ化」されたシステムでは、システムがアプリケーションごとに分断されており、個別に最適化した構成を追求して下層のデータベースからミドルウェアなどを毎回あらたに構成している。このため、システムの設計等に時間を要し、迅速な対応が困難だ。
Mw Pool(Middleware Pool)では、仮想化技術を活用してあらかじめ標準化されたインフラを整備し、この環境上で複数のアプリケーションを実行することを可能にする。この結果、新たなアプリケーションを追加する場合、従来の手法では最短でも1か月を要していたシステム追加が、Mw Poolを利用することで最速の場合で3時間で完了したという。
CTCと日本オラクルでは、2005年10月から同様のコンセプトである「DB Pool」の共同開発を行なっている。これは、データベースの仮想統合を迅速かつ容易に実現する「データベース統合基盤テンプレート」である。Mw Poolは、DB Poolがデータベース層をターゲットにしていたのに対し、対象範囲をアプリケーション・サーバ(ミドルウェア)層にまで拡大し、DB Poolを包含する形で実現されるものだ。
CTCと日本オラクルは、Mw Poolの開発にあたり、日本オラクル社内に検証施設“Fusion Middleware Competency Center(フュージョン・ミドルウェア・コンピテンシー・センター)”を開設し、ネットアップを加えた3社でMw Poolの拡販を目的とした共同プロモーションを実施していく。Mw Poolは、10月初旬より販売開始の予定。
《渡邉利和》
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