【REMIX Tokyo 2006 Vol.1】「ソフトウェア+サービス」で革新を!
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基調講演では、マイクロソフトコーポレーション プラットフォーム戦略担当・ゼネラルマネージャのCharles Fitzgerald氏が次世代のWebエクスペリエンスの革新について語り、「よりリッチなユーザー体験を提供する」ことを軸として、「NHKアーカイブス オンデマンド」やWindows VistaとInternet Explorer 7の新機能紹介など、さまざまなデモが披露された。
Fitzgerald氏によれば、マイクロソフトは「ソフトウェア+サービス」によって、現行のデジタルライフスタイルやデジタルワークスタイルに革新の波を起こそうとしている。「ソフトウェア+サービス」つまりソフトウェア+サービス、PC+その他のデバイス、Webブラウザ+スマートクライアント、Web+P2P、所有ベース+共有ベースといった相反するかのように見える要素をうまく組み合わせながら、現在のWebとは異なる革新的なWebエクスペリエンスを実現しようということだ。
Web 2.0やAjaxがトレンドとなっている現在、インターネットへつながる窓といえば、PCのデスクトップ上のWebブラウザのことである。だが、未来にはWebブラウザを超えた「よりリッチ」で「シームレス」なWebエクスペリエンスが待っているとマイクロソフトは考えているようだ。
基調講演は、こうした次世代のWebエクスペリエンスというテーマが、さまざまな観点からリフレインされるものとなった。その1つが、「NHKアーカイブス オンデマンド」のデモである。データがどこにあるかを意識させることなく、リッチなWebコンテンツへのアクセスを実現したこのデモは、マイクロソフトが志向する新しいWebの在り方を端的に表したものといえるかもしれない。
ユーザーのITエクスペリエンスを向上させるという観点からは、Windows Vistaの[スタート]メニューに表示される検索ボックス/サイドバーガジェット/WPF/Windows Media Center、Internet Explorer 7の新機能などについても語られた。とくにサイドバーガジェットはWindowsのデスクトップと統合され、インターネットから最新の情報を得るための新しい窓口となる役割も担っている。
Webをプラットフォームとし、Windows Vistaで提供される強力なパワーを用いることで、次世代のユーザーインターフェイスがどう変化していくか、その可能性を探る基調講演となった。
《川崎晋二》
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