日本文化を取り入れた2007 Office systemの「GroupBoard Workspace」と「InterConncet」
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
まず行われたのは、「2007 Office system 開発体制と日本市場への対応」と題されたセッション。マイクロソフト ディベロップメント社(MSD)オフィス ディベロップメント開発統括部の南條勉氏がマイクを握った。ここでは、MSDが入っているマイクロソフトの調布技術センターの紹介がなされ、MSDのミッションや開発体制、2007 Office systemにおける代表的な日本チームの貢献内容などが説明された。それによると、ここでのミッションは「日本生まれの最先端デバイス技術を同社のプラットフォームと統合して新しい価値を創造するといったこと」や、「日本および東アジアのニーズに合わせた製品・機能を提供する」など。開発体制は380名で、本国アメリカのほか、中国・台湾・韓国の開発部隊とも密接に連携を取って作業が行われていることが紹介された。
2007 Office systemにて日本のMSDが貢献した内容は、「日本語入力IME 2007」、「GroupBoard & WSS Mobile」、「InterConnect 2007」、「Outlook 2007」のアカウント自動設定、連絡先辞書、グローバルアドレスブック一覧辞書、電子名刺、そして新ユーザインターフェースのリボンのユーザ調査となっている。特に、メールアドレスのアカウント自動設定は、名前、メールアドレス、パスワードの入力と確認の4項目だけで設定が完了するため、大変好評のようである。
また、実施したユーザ調査の種類と協力者数は、ユーザビリティ テストが1,128名、ベンチマーク調査が1,232名など、昨年9月までの集計で合計5項目2,685名とのことであった。実際、各アプリケーションの使いやすさという点では、数段階に渡って改善された機能もあり、開発にとって非常に有効となっているようである。
続いては、「Microsoft Office InterConncet 2007 製品概要」ということで、マイクロソフト インフォメーション ワーカー ビジネス本部の田辺泰之氏がマイクを取った。同アプリケーションは、パソコン内にテキスト形式や、ワードのドキュメント形式、電子メールなど様々な形で、しかも多数のフォルダ内に散在する情報を、簡単に一元管理し、関連情報を整理された形で閲覧できるというもの。新規の情報は日記やblogを書く感覚で簡単に入力でき、名刺・メール・ドキュメントファイル・テキストなどあらゆる情報を人やカテゴリーに関連づけて保存可能だ(名刺を扱える辺りが、日本発世界という機能)。しかも、必要な関連情報を1か所でまとめて確認できるのである。同アプリケーションの使い勝手はデモ映像なども活用して通してアピールされ、情報が氾濫している現代において、非常に重宝するであろうことが見て取れた。今月30日に発売となり、同アプリケーション単体のものは通常版が6,600円、アップグレード版が3,800円、アカデミック版が3,300円となっている。なお、「Microsoft Outlook 2007」が必須となっているため、同梱したバージョンの16,000円なども用意されている。また、60日間限定の試用版がある。
そして最後が、「Microsoft GroupBoard Workspace 2007 製品概要」のセッション。マイクロソフト インフォメーション ワーカー ビジネス本部の吉村徹也氏がマイクを取った。同アプリケーションは、日本企業独自の行動予定を書いたホワイトボードの電子版。ブラウザで利用できる情報共有サイトを構築でき、日常的な仕事環境の情報化促進を支援。日本企業的なホワイトボードの感覚を、そのままPC内に持ち込んでいるというわけである。具体的にはどのようなことができるかというと、スケジュール、施設予約、タイムカード、電話メモ、新着情報、回覧板、行き先掲示板、そしてモバイルアクセスとなっている。なおアーキテクチャとして、ベース部分にSQL Server 2000 SP3以降またはSQL 2005とASP.NET 2.0/.NET Framework 3.0 IIS 6.0があり、その上にWindows SharePoint Services 3.0が、さらにその上に「コラボレーション機能ワークスペース」があり、そして最も上に同アプリケーションが乗っているという形だ。また、サーバーに「Windows Server 2003」を、クライアントに「Windows Server 2003 CAL(クライアント アクセス ライセンス)」を導入したネットワーク環境であれば、無料で利用可能だ。考え方としては、「Windows SharePoint Services 3.0」のアドオンテンプレートなので、マイクロソフトのダウンロードセンターから入手可能となっている。
日本発の新アプリケーションの特徴が紹介された今回のプレスセミナー。ワールドワイドな企業であるマイクロソフトだが、日本市場を重視した戦略と、日本のマイクロソフトの努力が伝わってくる内容であった。
《デイビー日高》
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