ブロードコム、セキュリティ能力を高めたギガビットイーサネットスイッチを説明
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
新製品の「StrataXGS III BCM56510 マルチレイヤギガビットイーサネットスイッチシリーズ」(BCM56510シリーズ)は、2005年初頭に発表した56500シリーズの後継製品。「BroadShield」セキュリティ技術の採用により、企業ネットワークのエンドポイントにおけるセキュリティ能力を大幅に向上させるという。
BroadShield技術は、ポートレベルのレイヤ2およびレイヤ2セキュリティに対応する。主なセキュリティ機能としては、標準準拠の認証、ユーザー検疫、DoS攻撃や中間者攻撃の防止、なりすましの防止、ACL(アクセス制御リスト)サポートなどが含まれる。
さらにBroadShield技術を通じて、マイクロソフトのNAP(Network Access Protection)をサポートする。NAPは、Windows Vistaおよび次期Windows Server(コード名:Longhorn)搭載のポリシー実行技術で、コンピュータのセキュリティポリシー準拠を確保するもの。また、シスコのNAC(ネットワークアドミッションコントロール)にも対応しており、ネットワーク管理者はエンドポイントデバイスの分類ごとに最適なアクセスレベルを許可することが可能となる。
説明会で登壇したブロードコムのアマー・カーン氏は、2006年にシマンテック社が発表した「世界中で1日あたり平均6,110回のDoS攻撃が発生している」という報告を引き合いに出し、セキュリティ脅威が増加傾向にあって、より悪意のあるものに変容していることを強調した。
そうした環境にさらされている企業ネットワークの傾向として、カーン氏は、「様々な勤務形態で人々が働くようになり、また他企業とのコラボレーションも増え、デバイス脅威のチェックが十分でなくなっている。企業の資産もいえるデータを保護するには、立証されたセキュリティポリシーを利用したフレームワークが必要であり、すべてのデバイスを手動管理することは不可能だ。また、今やビジネスの継続性維持が重要であり、ネットワークのダウンタイムが発生してはならない」と語った。
「これまでにもセキュリティモデルは存在し、それはそれで機能していたが、これからは増加傾向にあるセキュリティ脅威にも対応していく、つまり、よりエッジに近いところでセキュリティを強化することが要求される。したがって、56510シリーズがフォーカスしているワイヤリングクローゼットにおいて、インテリジェントなセキュリティ、拡張QoSセット、IPv6、トンネリング技術による統合型ネットワーキングに対応し、高性能なスタッキングを高集積半導体で提供する56510シリーズは、まさにこれからの企業ネットワークに求められるスイッチである」と述べた。
ブロードコムの56510シリーズ(BCM56510/BCM56511/BCM56512/BCM56513/BCM56514)は、現在、早期採用企業向けにサンプル出荷を行っている。既に公表されているエンテラシス・ネットワークス社の他にも、世界の50〜60社の顧客から問い合わせを受けているという。
《柏木由美子》
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