NEC、160km以上の長距離伝送用10Gbps光トランシーバを実現
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
同製品は、光通信デバイスのベンチャーAzna社のCML(Chirp Managed Laser)技術にNECの保有するPLC(Planar Lightwave Circuit、光平面回路)技術を適用させており、小型かつ量産性に優れた光送信モジュールをベースにしたものとなっている。活線挿抜可能な光インターフェイスにおいて、分散補償の追加無しにチャネルあたり2.5Gbps〜10Gbpsの容量拡大が可能。
従来、長距離伝送手段としては変調器集積型レーザ(EML)もしくはマッハツェンダ変調器が用いられていたが、伝送距離は最大で80km程度だった。NECとAzna社が共同開発したCML型光送信モジュールは、半導体レーザの直接変調出力を波長フィルタリングする方式を採用しているため、波長分散補償なしに従来比2倍以上の伝送距離を実現している。さらに、波長フィルタにパッシブアライメント実装技術を適用したPLC技術を採用することにより、部品点数の削減および量産性向上による低コスト化が可能となったとのこと。
《冨岡晶》
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