【FINETECH JAPAN/Display 2007 Vol.7】パイオニア、1080pフルHDをアピール! 120フレーム液晶と対決
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「もちろん最新のプラズマディスプレイの映像クォリティを見ていただきたいからです。それに加えて、旧タイプのプラズマでも120フレーム液晶と遜色ないクオリティであることをアピールしています」
液晶ディスプレイ陣営の最近のトレンドはフレーム自動生成による多重フレーム化だ。秒間60フレームの動画をさらに滑らかに再生するために映像回路をパワーアップ。フレームとフレームの間にもう1枚の中間フレームを挿入することでコマ数を増やし、滑らかな画にする。今回の展示ブースでも液晶各社は120フレームモデルを積極的にアピールしていた。しかし、ここに来れば差は歴然としている。PDP-5000EXは120フレームよりずっと滑らかで美しい映像だ。サンプル映像で街中を走り抜ける自動車の場面があるが、フロントグリルの部分を見ればハッキリ判る。PDP-5000EXなら光沢もグリルの輪郭もきれいに再現されている。
PDP-5000EXは従来モデルと比較して、画素のサイズを47%も小さくした。従来は50v型で1280×768の解像度だったが、PDP-5000EXは1920×1080まで細かくなっている。これでフルHDスペックを実現した。しかし、プラズマの発光セルは微細化すると光量が不安定になるという弱点もある。パイオニアはこの問題をパネル側のコーティングにょっテ解決した。高純度クリスタル層という薄い膜をパネル前面板の内側に作ることで安定した発光を可能にした。
しかし、展示スペースを見ても判るように、これらの画面はわざと暗くした場所に並べられている。プラズマディスプレイの「明るい場所での視認性」については、まだまだ液晶に勝てない状態だ。担当者氏も「次に変えていかなくてはいけないところは明るさ」と答えた。光量の安定化技術が完成したいま、明るさの解決も時間の問題だろう。
《杉山淳一》
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