【NAB 2007 Vol.2】グラスバレー、H.264 HDのエンコードを従来のおよそ半分の帯域で実現
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
最も注目すべきは、高性能なエンコーダチップのニュースだ。H.264フルHDのエンコードを従来のおよそ半分(約4Mbps)で実現できる(1チップの)ビデオチップが、グラスバレーのエンコーダ「ViBE」に2007年の後半に組み込まれる予定だ。
カンファレンスでは、「あらゆるところにビデオを」と題して、同社Senior Exective Vice PresidentのJacques Dunogue氏が講演し「あらゆるデバイス向けにビデオが配信されるようになるなかで、各デバイスに最適な方法で提供する必要がある」と主張した。MPEG伝送やIPTVを牽引してきた同社では、モバイル向けの配信に地上波とモバイル(3G)の2つのネットワークを組み合わせて利用している。これによって、強固な配信プラットフォームを実現できるとしている。さらに、モバイル向け配信(モバイルTV)は、「広告」「コンテンツ課金」「双方向コミュニケーション」「抱き合わせ販売」4つの収入が見込める、との期待を膨らませていた。
続く同社Senior Vice PresidentのJeff Rosica氏の講演では「次世代の映像配信に不可欠なもの」と題して、4月に提供開始予定のフルHD対応スイッチャー「Kayak HDX」やフルHD対応ノンリニア編集「EDIUS4.5」についての紹介がされた。
《工藤めぐみ(たべらぶ)》
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