ディスプレイ一体型でノートPCとデスクトップPCの「いいとこ取り」——NEC、新PCシリーズ「VALUESTAR N」
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
VALUESTAR Nシリーズは、15.4型ワイド液晶と一体型の本体とワイヤレスキーボード・マウスという構成。省スペースかつフルサイズのキーボード採用など使いやすいPCを目指した、ノートPCとデスクトップPCのハーフのようなモデルといえる。
本体サイズは幅440×高さ316.1×奥行き162.9(最小傾斜時)と、キーボード一体になるA4サイズのノートPCよりも狭いスペースに設置可能なサイズとなっている。同社のデスクトップPCで採用しているフルサイズのワイヤレスキーボードは、公表値で通信距離約3m。ワイヤレスの通信距離は設置環境にも大きく左右されるが、実際には約10m先から通信したこともあるという。部屋のデッドスペースに本体を設置し、キーボード操作はやや離れた机などからというスタイルも可能だろう。キーボード・マウスはそれぞれ単3形電池2本を使用。
また、本体上部に取り付けられる小物入れ「ガジェットポケット」が2個付属。CDケースがすっぽり入るサイズとなっており、小物が散らかりがちなPC周りだけに、このガジェットポケットはかなり好印象のオプションだった。
また、VN/550JGには業界初という「ハイブリッドHDD」を採用している(07年4月16日同社調べ)。これは、従来のHDD内に256MBのフラッシュメモリを別途搭載したもの。頻繁に使われるデータをフラッシュ内にキャッシュしておくとこで、アクセス速度を向上させるという。現段階では120GBモデルまでしかできないため、地上デジタルチューナーモデルであるVN570/JGには搭載されなかったが、今後さらに大容量化を目指しているという。
全モデル共通でOSにWindows Vista Home Premiumを採用。メモリは1GB(最大2GB)、光学ドライブは2層書き込み対応のDVDスーパーマルチドライブ。スロットインタイプになっている光学ドライブは、DVDなどメディアを挿入すると自動でPCが起動するというAVライクな仕様になっている。スピーカーは本体左右に搭載。インターフェースとしてUSB2.0×4/IEEE1394(4ピン)/メモリーカードスロット/PCカードスロットなどを備え、IEEE802.11a/b/g対応無線LANを標準搭載する。そのほか、各モデルの主なスペックと価格は以下のとおり。
●VN570/JG
地上デジタルチューナー搭載モデル。液晶は「スーパーシャインビューEX2」を採用し、最大解像度は1,280×800ピクセル(WXGA)。
CPUはSempron 3400+(1.8GHz)、HDDは200GBを搭載。重さは約4.4kg。こちらのモデルにはリモコンが付属する。価格はオープンで、予想実売価格は225,000円前後。
●VN550/JG
ハイブリッドHDD搭載モデル。液晶は「スーパーシャインビュー」を採用し、最大解像度は1,280×800ピクセル(WXGA)。
CPUはTurion 64 X2 TL50(1.6GHz)、HDDは120GB。重さは約4kg。価格はオープンで、予想実売価格は200,000円前後。
●VN500/JG
VALUESTAR Nシリーズの中では下位モデルにあたる機種。液晶はスーパーシャインビューを採用し、最大解像度は1,280×800ピクセル(WXGA)。
CPUはSempron 3400+(1.8GHz)、HDDは120GB。重さは約4kg。価格はオープンで、予想実売価格は180,000円前後。
《小林聖》
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