アドビ、2007年会計年度第1四半期の業績を発表 注目の「Apollo」デモンストレーションも
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会場には、米アドビ システムズ最高経営責任者のブルース・チゼン氏が出席。第1四半期の業績について「アドビにとって、2007年は非常にエキサイティングな年だ。今のところ非常に堅調なビジネスができている。本年は15%の成長を目標にし、来年以降も数年間2ケタの成長率を持続できるだろう」と語った。年間売り上げ目標には30億ドル(前年25億7500万ドル)を掲げた。
また、マクロメディアとの統合については「買収から一年間が経過したが、ふたつの会社が一緒になることは大変な作業だった。しかし、マクロメディアの製品もアドビの製品としてしっかりとラインアップすることができ、私達は期待を上回る成果を挙げることができた」と語った。
チゼン氏が「当社過去最大の製品」と語った「Photoshop CS3」と「Photoshop CS3 Extended」が、今年のアドビの最注目製品だろう。Photoshop CS3は、インテル版MacintoshやWindows Vistaなどの作業環境への対応に加え、元画像を変更せずにフィルター効果の適応が可能なSmart Filterなどの機能をもつ。
Photoshop CS3 Extendedは、Photoshop CS3に搭載されるすべての機能に加えて、3Dやモーショングラフィック、画像解析・分析を行うことができる、医療機関や建築業界向けのソフト。両製品とも近く発売予定。
チゼン氏は「現在、7000万人が新しい機能を利用したいと考えている。アドビでこれからどの分野が最速で成長するかはわからないが、Photoshopを始め、Flash videoやモバイルビジネス、PDFなど、これからも新しいソフトウェアをユーザーに提示していきたい」と語った。
また、画期的なアプリケーション実行環境「Apollo」のデモンストレーションも行われた。ApolloによってWeb開発者たちは、FlashやFlexのみならず、HTML、JavaScriptやAjaxなどのスキルを活用して、デスクトップ上でも動作するRIA(リッチインターネットアプリケーション)を開発することができる。デモンストレーションでも、HTMLとFlashを融合させ、本のページをめくるようにWEB上のページを開くなどの実演が行われた。
そのほか、Apolloベースで開発されたアプリケーション「Adobe Media Player」のデモンストレーションも簡単に行われた。Adobe Media Playerでは、単にビデオが観れるだけではなく、映像の背面にカスタムデザインをしたり、企業がビデオ広告を入れたりすることなどが可能となっている。年内中に正式にリリースされる予定だ。
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